日本を代表するホラー漫画の鬼才・伊藤潤二の傑作ホラーが2023年にNetflixシリーズとしてアニメ化される。

【伊藤潤二『マニアック』】（英題：Junji Ito Maniac: Japanese Tales of the Macabre）と題されたこのアニメは、〈狂気〉〈狂人〉をコンセプトに選定した全12話20タイトルによって構成されており、2023年1月19日より配信開始される。

不気味で奇々怪々、それでいて独創的な伊藤潤二の世界にどっぷり浸れる恐怖物語集をさっそく紹介しよう。

■海外評価も高い伊藤潤二作品が、Netflixから世界へ！

▲伊藤潤二 (Source Images: ©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.)

伊藤潤二は、漫画業界のアカデミー賞と言われるアイズナー賞で、2021年『最優秀ライター/アーティスト賞』、そして2022年には『最優秀アジア作品賞』_{^{（『死びとの恋わずらい』の英語版が選出）}}を受賞し、通算4度目の快挙を遂げた。日本のみならず世界を舞台に活躍し、熱狂的な海外ファンも多いことで知られる。

彼の漫画は、実に精巧で緻密なタッチで描かれ、グロテスクながらも時に美しい人物像が白黒のページを埋め尽くしている。その独特でリアルなアートスタイルは、奇想天外なストーリー展開と同様に悪夢を助長する役割を担っているのだ。

そのため、漫画を別の媒体へ転換するのは極めて難しい。これまで実写映画やアニメ化へ再現しようとする試みは数多くあったが、どれも漫画を読んだときに感じるゾクっとする不気味さや不安感を植え付けるまでには至っていない…そんな指摘もある。

その中でも、最高傑作との呼び声高い『うずまき』のアニメ化は特に注目度が高い。米Production I.G とAdult Swimの共同制作によって、2022年10月にリリースされる予定だったが『クオリティー的に妥協した作品になってしまうことを避けたい』ことを理由に延期を発表している。
何度も制作の遅れが発生していることへの不満はあるものの、海外ファンからは伊藤潤二の名作を真摯にひたむきに再現しようとする姿勢を評価する声が多く、熱い期待とエールが寄せられている。

▲欧米では『うずまき』が圧倒的人気！2020年の年間アダルトグラフィックノベル売上で第9位を記録している

そして『うずまき』を待つ間、Netflixから登場するのが【伊藤潤二『マニアック』】だ。これまで伊藤潤二作品に出会ったことがない人々へ、その入り口を提供する。

伊藤潤二は今回のアニメ化について、『田頭監督は私の原作を発掘し、時には忠実に、時には独自の解釈を投入して、アニメーションとして新たな命を吹き込んでくれました。そして完成した作品たちは、期待以上の仕上がりになっています。』と述べ自信をみせている。

■選りすぐりの20タイトル！エピソードガイド

「富江」や「双一」「首吊り気球」などの人気タイトルがラインナップされ、伊藤潤二のマニアックな魅力にどっぷりと浸れる意欲作となっている。

また、豪華声優陣にも注目！「耳擦りする女」には中川翔子の出演が決定している。

▶︎INDEX _{^{※クリックでジャンプ}}
怪奇ひきずり兄弟降霊会＞トンネル奇譚＞アイスクリームバス＞首吊り気球＞四重壁の部屋＞睡魔の部屋＞侵入者＞屋根裏の長い髪＞黴＞蔵書幻影＞墓標の町＞恐怖の重層＞漂着物＞富江・写真＞耐えがたい迷路＞いじめっ娘＞路地裏＞首のない彫刻＞耳擦りする女＞双一の愛玩動物

＃01

■怪奇ひきずり兄弟降霊会

STORY 引摺家は六人兄弟。父母は既に亡くなっている。長男の一也はある日、公園で写真を趣味としている美しい女性サチヨに出会う。怪奇現象が好きだというサチヨに気に入ってもらいたい一也は引摺家主催の降霊会に彼女を誘う。
そして始まる降霊会。サチヨの目の前で亡くなった父の霊が次男、四五郎に降りてくる。そして、奇妙な出来事がサチヨの目の前で次から次へと起こるのだった。

CAST 引摺一也(CV:櫻井孝宏)、引摺黄子(CV:朴璐美)、引摺四五郎(CV:飯島肇)、引摺成美(CV:清水理沙)、引摺ヒトシ(CV:朝井彩加)、引摺みさ子(CV:金田朋子)

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＃02

■トンネル奇譚

STORY 五郎はあの場所に戻ってきた。母が自死を遂げた、忌まわしいトンネル。母だけではない。数々の死がここに結びついているのだ。

CAST 五郎(CV:堀江瞬)、マリ(CV:嶺内ともみ)、小山(CV:水野理紗)

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■アイスクリームバス

STORY 音楽を鳴らしながらバスがやってくる。アイスクリームは子供たちしか食べることが出来ない。アイスクリームバスではアイス食べ放題！子供たちはアイスクリームバスに夢中だが、そのバスの中では奇妙なことが起こっていた。

CAST 園原(CV:置鮎龍太郎)、アイスクリームマン(CV:近松孝丞)、友樹(CV:松本沙羅)

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＃03

■首吊り気球

STORY 窓の外に自分そっくりの巨大な顔をした気球が浮かび、話しかけてくる。その声を聞く和子は微動だにできない。始まりは人気アイドル輝美が自殺したことだった。輝美の幽霊が出るという噂が広がり、その真偽を輝美の恋人だった白石と和子は確かめようとする。輝美の幽霊と言われていたのは、彼女と同じ顔をした巨大な気球だったのだ。その時を境に、空には街の人々と同じ顔をした気球が飛来するようになる。

CAST 森中和子(CV:杉山里穂)、白石晋也(CV:岸尾だいすけ)、藤野輝美(CV:野水伊織)

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＃04

■四重壁の部屋

STORY 公一が勉強を始めると、双一の妨害が始まる！静かに勉強するため、公一の部屋は四重の壁を持った部屋に改築された。しかしそれは兄弟の恐怖の追いかけっこの始まりに過ぎなかった！

CAST 双一(CV:三ツ矢雄二)、公一(CV:細谷佳正)、さゆり(CV:斉藤佑圭)、互須(CV:青山穣

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■睡魔の部屋

STORY 雄二は三日眠っていない。眠ると、夢の中からもう一人の自分が現れるからだ。もう一人の自分が現実世界に出てこようとしている！眠らないように見張ってほしいと頼まれたマリは、恐ろしい出来事を目撃することになる。

CAST 平野雄二(CV:阪口周平)、マリ(CV:岡純子)

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＃05

■侵入者

STORY 押切には気になることがあった。自宅には自分しかいないはずなのに、足音がするのだ。この足音は、異次元からの侵入者なのではないか？！

CAST 押切(CV:下野紘)

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■屋根裏の長い髪

STORY チエミは彼に長い髪が好きだと言われ、伸ばしていた。しかし、チエミは捨てられてしまう。チエミは長い髪を切ろうと妹にハサミを持ってくるように頼む。妹がハサミを持ってくる僅かの間に、チエミの首は無惨に切られ、何処かに消えてしまった。

CAST チエミ(CV:日笠陽子)、平塚(CV:武藤正史)、エリ(CV:千本木彩花)

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＃06

■黴

STORY 海外に赴任している間、建てたばかりの家を嫌いな教師に貸した。久しぶりの我が家に帰ってみると、そこは変わり果てていた。壁も、天井もカビだらけになっていたのだ。そのカビの原因を探っていくうちに、恐ろしい出来事が起こる。

CAST 赤坂(CV:平川大輔)、誠二(CV:岡野浩介)

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■蔵書幻影

STORY 書庫は恐ろしい数の蔵書で溢れていた。五郎はその蔵書に異様な執着を見せる。１冊の蔵書がなくなり、さらに五郎はおかしくなっていく。

CAST 白崎五郎(CV:梶裕貴)、香子(CV:半場友恵)

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＃07

■墓標の町

STORY かおるは兄の運転で、親友の泉が引っ越した町に向かう。だが、二人の車は途中、少女をはねてしまう。気が動転しながらもたどり着いたその町は、死んだ者たちが墓標に変わってしまう不思議な町だった。泉の家に身を寄せた二人だったが、泉の妹が帰宅していないことがわかり、捜索が行われる。かおる達がはねてしまったのは、泉の妹だったのか？

CAST 吉川剛(CV:木村良平)、吉川かおる(CV:M・A・O)、村上泉(CV :内田彩)

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＃08

■恐怖の重層

STORY 交通事故にあった母と姉妹。その衝撃で妹の麗実の顔の皮膚が剥けてしまう。麗実を診断した医者は驚愕の事実を告げる。麗実の体は何重にも重なる層で形成されている、と。あたかも、亡くなった父が調べていた過去の古代人の墓と同じように。

CAST 麗実(CV:Lynn)、成実(CV:朴璐美)、母(CV:小林美奈)

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■漂着物

STORY 海岸に謎の漂着物が流れ着いた。巨大な生物のようだが、正体は分からない。研究者や見物人が集まる中、その体の中に、たくさんの人が飲み込まれているのがわかり…。

CAST 弘原海(CV:石川界人)、美枝(CV:小林優子)

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＃09

■富江・写真

STORY 写真部の月子は校内でこっそりと依頼された人物の写真を撮っては販売していた。そんな時、自分も憧れている山崎に川上富江の写真を隠し撮りしてほしいと依頼される。傷心のまま、富江の写真を撮る月子。しかし、その富江を写した写真を現像すると、奇妙なものが写っていた。月子はその写真を校内にばら撒いてしまう。それに激怒した富江が、月子を殺そうと動き始めるのだった。

CAST 富江(CV:末柄里恵)、泉沢月子(CV:花守ゆみり)、山崎(CV:八代拓)、太地(CV:杉田智和)、木股(CV:吉野裕行)

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＃10