実在の事件に着想を得たゾッとするミステリーシリーズ「ザ・ウォッチャー」(原題:The Watcher)が、2022年10月13日よりNetflixで独占配信される。
現在ヒット中の『ダーマー』『ハリガン氏の電話』のプロデューサーであるライアン・マーフィーが手がける最新作!ナオミ・ワッツ&ボビー・カナヴェイルを主演に迎え、夢のマイホームを手に入れたブラノック一家を描く 全7話の限定シリーズだ。
■不吉な手紙、奇妙な隣人、悪意に満ちた脅し…。一家を悪夢が襲う!
ディーンとノラ のブラノック夫妻は、ニュージャージー州ののどかな郊外ウェストフィールドに、夢のマイホームを購入したばかり。
しかし、貯金のすべてをつぎ込み契約を終えた後、近所の住民からまったく歓迎されていないことに気づくのだった…。
頭のおかしな老女パールと、ブラノック家に忍び込んで小型エレベーターに隠れるその弟ジャスパー。おせっかいな隣人ミッチは、敷地の境界線を理解していない様子。さらに不動産屋でノラの古い知人カレンも、彼らの居場所はないとほのめかすように…。
度重なる嫌がらせは、〈ウォッチャー〉と名乗る何者かから不吉な手紙が届き始めたことで、本格的な行き地獄へ。
一家が限界まで脅かされる中、近隣の邪悪な秘密が明らかになっていく─!
■ブラノック一家と怪しげな近隣住民たち
ブラノック一家
A
念願のマイホームを手に入れたブラノック夫妻を演じるのは、ナオミ・ワッツ(『キング・コング』『インポッシブル』)と、ボビー・カナヴェイル(『アントマン』『ブルージャスミン』)が、それぞれ ノラ 役 と ディーン 役 を担う。
カナヴェイルは最近Netflixの『ブロンド』へも出演しており既視感があるかもしれない。
B
娘のエリー 役には、イザベル・グラヴィット(『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』『フェリーニに恋して』)が出演。
C
息子のカーター 役には、ルーク・デヴィッド・ブラム(『呪われた息子の母 ローラ』『恋人を取り戻すには』)が務めている。
近所の住民
D
不動産屋でノラの古い知人であるカレン 役は、ジェニファー・クーリッジ(『シンデレラ・ストーリー』『アメリカン・パイ』)が演じ、抜群の存在感を残している。
E
ノーマ・ドゥメズウェニ(『メイド・フォー・ラブ』『フレイザー家の秘密』)は、ブラノック夫妻が手紙の送り主を調べるために雇った私立探偵、テオドラ 役を演じる。
F
これまで数々の賞を受賞してきた大女優 ミア・ファロー(『ローズマリーの赤ちゃん』『華麗なるギャツビー』)が、頭のおかしな老女パール 役(左)を演じる。
その弟、ジャスパー 役(右)には テリー・キニー(『ビリオンズ』『令嬢アンナの真実』)が務め、ブラノック家に侵入したりエレベーターに隠れたりと薄気味悪さ際立つ演技を披露している。
G
おせっかいな隣人ミッチ(左)と モー(右)は、敷地の境界線を理解していない様子。それぞれ、リチャード・カインド(『アルゴ』『シリアスマン』)、マーゴ・マーティンデイル が演じる。
その他、ジョー・マンテロ、テリー・キニー、ヘンリー・ハンター・ホール、クリストファー・マクドナルド、マイケル・ヌーリー らが出演している。
■番組の背景にある実話とは…?
同シリーズは、ニュージャージー州の悪名高い “ウォッチャーハウス” で起きた実話を題材に、2018年のThe Cutに掲載された当該事件の記事からインスパイアされた作品である。
差出人不明の手紙
2014年、デリック&マリアのブローダス夫妻は、ニュージャージー州ウェストフィールドの〈ブルバード657番地〉に夢のマイホームを購入した。入居前の改装工事に立ち会ったデリックは、“新しい家主” 宛ての手紙を目にする。
手紙の差出人は “監視人” と名乗り、自らを、 “再来” に先立ちこの家を監視する使命を帯びていると主張した。
『親愛なる657番地の新しい住人へ、あなた方を歓迎しよう』…手紙にはこう書かれていた。
『657番地は何年も前から私の一族が従属し、誕生から110年を迎えようとしている今、その再来を監視する責務を果たさなければならない。
1920年代には祖父が、1960年代には父がこの家を監視してきた。そして、私の番が来たのだ。
この家の歴史を知っているか?657番地の壁の中に何が隠されているか知っているか?なぜここへやって来たのか…私はそれを突き止めるつもりだ』
続けて、妻や子どもたちについても綴られ、存在を認知していることを仄めかした。
恐怖を感じたデリックは手紙を持って警察に行くが、隣人には内容を話さないようにと忠告されるだけだった。
足踏み状態は続く…
夫婦は以前の家主にもメールを送ってみた。しかし『引っ越す直前に同じような手紙を受け取ったが、23年間住んでそんな事はなかったから手紙は捨てた』と言われたそうだ。
その後警察は、ブローダス家を見下ろす位置にあることと、風変わりな家族の一員であるという見方から、隣人のマイケル・ラングフォードを連行し尋問を行った。しかし、ラングフォードは最終的に容疑者から外された。
行き詰まった夫婦は、私立探偵を雇い調査を依頼。元FBI捜査官の探偵 ロバート・レネハンは、手紙の内容から“ウォッチャー” が年配者であることを突き止めた。レネハンは、この家の購入を検討していた人物や、元家政婦、さらにはキアヌ・リーヴスの映画『ウォッチャー』に触発された人物など、さまざまな説を提唱した。
しかし、警察と私立探偵の捜査も虚しく2014年捜査は終了へ。
最初の手紙を受け取ってから6ヶ月後、夫婦は家を売りに出す決意を固めた。結局、購入時よりも40万ドルも安い値段で2019年に売却したという。
■ウォッチャーは捕まったのか?
警察と私立探偵により幾度となく捜査は行われてきたが、現在もウォッチャーは特定されていない。
■どこまで原作どおり?
前途のとおり、シリーズはThe Cutの掲載記事に基づいて制作されているが一部はドラマ仕立てに変更されている。
例えば、ブローダス一家の家族構成(実際には3人の子供がいた)や、名前をそれぞれ変更している点だ。
本作の結末が“ウォッチャー”を特定するのか、それとも未解決のままかは…観てのお楽しみ!
クリエイター兼製作総指揮にはライアン・マーフィー、イアン・ブレナンがクレジットされている。
彼らの他に、アレクシス・マーティン・ウッドオール、エリック・コヴタン、ブライアン・アンケレス、エリック・ニューマン、パリス・バークレイ、ナオミ・ワッツ、アリエル・シュルマン、ヘンリー・ジュースト、スクープ・ワッサースタイン が製作総指揮に名を連ねている。
限定シリーズ「ザ・ウォッチャー」は、2022年10月13日よりNetflixで独占配信。
作品ページ・予告編は▶︎こちらから