何年も水面下で制作が進められてきた実写版「アバター 伝説の少年アン」(原題:Avatar: The Last Airbender)に、ようやく情報アップデートが入ってきた。既に多くの憶測や噂が飛び交っていたキャストや監督の面々が遂に明らかになったのだ。
発表されたのは、3名のエピソード監督と、シリーズのメインキャラクター4名のキャスティング。
キャストの募集は数ヶ月前からスタートしており、本格的な撮影は2021年11月から開始する。全編カナダのバンクーバーで撮影が行われ、2022年4月まで制作は続く予定だという。
■原作アニメのキャラクターへ近づけたキャスティングに注目!
米ProductionWeeklyによると、主要キャラクターである4名の出演者が発表されている。
プロデューサーは原作を忠実に再現するため、アニメ版のキャラクターと同年代の俳優をキャスティングしたとみられている。
■「アバター 伝説の少年アン」とは
米国で誕生した人気アニメ「アバター 伝説の少年アン」は、2005年ニコロデオンで放送開始し2008年の61話で最終回を迎えた全3シーズンにおよぶアニメシリーズ。エミー賞やアニー賞など数々のアワードを受賞し、大人も楽しめるアニメとして社会現象を巻き起こした作品だ。
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物語は、〈水〉〈土〉〈火〉〈気〉の4つの国が舞台の冒険アドベンチャー。各国には、それぞれ技を操る『ベンダー(使い手)』が存在し、4つの技を全て使いこなせる唯一の者が『アバター』と呼ばれていた。
アバターによって世界の秩序が保たれ人々は平和に暮らしてきたが、火の国王による襲撃で世界の調和は崩れ始める…。
原作アニメになぞるのであれば、シーズン1はアンが『水の技』の能力を身に付けようと仲間と旅に出るエピソードが描かれるだろう。
■制作陣の情熱が半端ない!『長年のファンも初めて触れる人にも驚きを与えたい』
監督には、『アメリカン・ホラー・ストーリー』『スワンプシング』のマイケル・ゴイと、『シャドー・イン・ザ・クラウド』の脚本家として知られるロザンヌ・リャン、『アウトポスト37』を手掛けたジャバー・ライサニ が名を連ねている。ライサニは『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ロスト・イン・スペース』など視覚効果の分野で長い経験を積んできたクリエイターだ。
ショーランナー兼製作総指揮を務めるアルバート・キムは、今回の発表を受け次のように語っている。
我々はこの世界を広げ成長させているところです。長年のファンにもこの物語に初めて触れる人にも、驚きを与えるため常に『真実性』をモットーに掲げ進めています。物語や、キャラクター、文化的な影響においてです。
カメラの前でもカメラの後ろでも、本物であることが私たちを支えているのです。
実写版では新しい表現を取り入れることで、きっと若い世代のファンも獲得することでしょう。これは、アジア人や先住民のキャラクターを、生きている人間として紹介するチャンスでもあります。
アニメの中だけではなく、私たちが生きている世界と同じように実際に存在する世界の中で…。
具体的な配信日はまだ決定していないが、キャストとスタッフが揃ったことでいよいよ本格始動となる。続報をお楽しみに!