さて、「ブリジャートン家」シーズン3が完結し、ファンは早くもシーズン4を心待ちにしている。
撮影は2024年夏に予定されており、早くも制作状況、キャスト発表、最新ニュースから目が離せない…！

ジュリア・クインの愛すべき小説を原作に、ションダ・ライムズの制作会社ションダランドが脚色した本作は、瞬く間にNetflixオリジナル作品を代表するタイトルのひとつとなった。

配信開始以来10億時間以上が視聴され、これは1億回超の視聴に相当し、その熱烈な支持はシリーズを重ねるごとに増している。

シーズン3のショーランナーを務めたジェス・ブラウネルは、シーズン4でも引き続き指揮を取る予定だ。

■シーズン4は更新されている？

既に報道があるとおり、シーズン4は正式に更新済みだ。

これは2021年4月に発表されたもので、Netflixはシーズン3とシーズン4の2つを更新している。ただ今回初めて「ブリジャートン家」を知った視聴者はきっと喜ぶニュースだろう。

■シーズン4の制作状況

正式な撮影日はまだ発表されていないが、2024年夏に開始され、2024年冬に終了するスケジュールで行われる予定だという。

ショーランナーのジェス・ブラウネルは、本シリーズの長い制作過程について話している。

我々はシーズンをもっと早く配信しようと努力していますが、撮影には8ヶ月かかり、それから編集し、すべての言語に吹き替えなければならない。

それに脚本にも相当な時間をかけるため、どうしても2年ペースになってしまう。

これでもスピードアップを図っているんですよ。

■シーズン4で期待されること

シーズン3は、原作の時系列から初めて外れた作品だった。

小説の3作目にあたる『もう一度だけ円舞曲（ワルツ）を』はベネディクトが中心となる物語であったが、今回大きくスキップし、4作目『恋心だけ秘密にして』で描かれるコリンとペネロペのロマンスを盛大に脚色した。

著者のジュリア・クインによると、契約書には（ションダランドが）小説で描かれるカップルが必ず結ばれるよう要求する条項はないと公言し、ションダランドが素晴らしい仕事をしてくれると信頼を示している。

次のシーズン4ではベネディクトの物語か、はたまた5作目『まだ見ぬあなたに野の花を』に登場するエロイーズのロマンスか…どちらかが脚色されることになるだろう。

エロイーズ・ブリジャートン役の俳優クローディア・ジェシーは、先日開催されたプレミアで、自身のキャラクターについてこうコメントしている。

エロイーズのキャラクターにはまだまだ余白があるのよ。彼女が演じる機会はたくさん残ってるし、もっと掘り下げることができるはず。

ションダランドが彼女のロマンスを無視することはないと思うけど、今エロイーズは別の旅に出る必要があるの。

もちろん原作は美しい土台となっているけど、ションダランドの手によって新鮮さを吹き込み、その面白さをキープしてくれている。

まだ結婚式を挙げていない残りのブリジャートン家の子供たちの年齢を考えると、前途のとおりシーズン4はベネディクトかエロイーズのストーリーを追うのが最も理にかなっている。

先日、シーズン4の仮タイトルが『Vauxhall (ヴォクスホール)』であることが判明し、これは摂政時代にヴォクスホール・ガーデンズで仮面舞踏会が開かれていたことを意味する。
偶然にも、ベネディクトは母親が主催する仮面舞踏会で恋の相手と出会うのだ。

皮肉なことに、ベネディクトはレディ・ティリー・アーノルドから真剣な交際を求められて断り、結婚のチャンスを振り払ったばかりだった。

ベネディクトが夢中になる相手は、特別な存在であることは間違いないだろう。

エロイーズに関しては、スコットランドでフランチェスカ＆ジョンと合流することで、ラブストーリーの基礎が築かれるかもしれない。

もし小説5作目にあたる『まだ見ぬあなたに野の花を』から彼女のストーリーを追うならば、フィリップ・クレーン卿との文通を始める姿が描かれる。

一方でフランチェスカの物語はシーズン4の焦点になる可能性は低いだろう。彼女のロマンスは他の兄弟姉妹と比べると、ずっと複雑でドラマチックなのだ。

原作を辿ると彼女の物語は6作目にあたる『青い瞳にひそやかに恋を』で書き下ろされている。ジョン・スターリング卿に出会うまでは、愛のために結婚するつもりはなく音楽に戻りたいと思っていた。しかし残念ながら、彼は結婚式の2年後に亡くなるのだ。彼女の本当の愛は、ジョンのいとこであるマイケルであり、その出会いはジョンとの結婚式の前に遡る。

おそらく、彼女の物語は少なくとも最初の部分、つまりジョンとの結婚式と結婚生活の最初の2年間がシーズン4のサブストーリーのひとつとなり、シーズン5か6で主役として引き継ぐことになるだろう。