苦悩と葛藤の中で国を治めるエリザベス2世の姿を、実話に着想を得てドラマ化した「ザ・クラウン」は、クライマックスを迎えるシーズン6が最も注目度の高い、そして物議を醸す章になると考えられている。
2022年9月8日のエリザベス女王の死去に伴い、一時中断されていたシーズン6の制作は再開され、現在撮影中だ。
前シーズンと同様 史実に基づき、これまで以上に悲劇的な出来事が描かれる予定だという。つまり、1997年のダイアナ妃死去に向けて物語が進んでいくのだ。
撮影現場を捉えた写真の中には、ダイアナ役のエリザベス・デビッキが、(王妃が)晩年に着ていた服のレプリカを着用しているところが度々キャッチされている。
例えば、1997年7月にノースウィック・パーク病院及びセント・マークス病院を訪問した際に着ていた赤いドレス。このドレスが示すように、舞台設定が1997年ならば、ダイアナが息子であるウィリアムとハリーと過ごす最後の瞬間を描いているのかもしれない。
シーズン6については随時情報が更新されている状態ではあるが、ここでは現在まで分かっているトピックスをまとめている。
■シーズン6の配信はいつ?
残念ながらNetflixはまだリリース日について声明を出していない。
主要メディアの意見も分かれている。現在撮影中であることを考えると2023年の到着は厳しいとの見解がある一方で、過去S1〜S5の配信スケジュールから2023年になる可能性が高いと推測している報道も。
いずれにせよ続報を待つ必要がある。
■シーズン6で描かれる期間と歴史的出来事
シーズン5で描かれた時期と、既に10代のウィリアム王子とケイト・ミドルトン(旧姓)がキャスティングされていることから、シーズン6は 90年代後半〜2000年代前半まで追う可能性が高いだろう。
シーズン6でダイアナの死を取り上げることが確定
脚本家兼クリエイターのピーター・モーガンによると、シーズン6でダイアナの死因となった事故に触れることが確認できている。ダイアナを演じたエリザベス・デビッキはEntertainment Weekly誌に、この悲劇を描くにあたり『繊細さ』をもって対応していると語っている。
『ピーター率いるスタッフ全員が、俳優と同じように、真実と複雑さや繊細さをもって向き合い、最大限の努力をしている。視聴者の立場でいたら決して気づかないようなことが沢山よ。リサーチやケア、対話の量は、まさに計り知れないもの』と、現代に近づくにつれ、そのバランスを取るのが難しくなっていることを明かした。
ウィルとケイトのラブストーリーも…
シーズン6ではウィリアム王子がセント・アンドルーズ大学に在籍し、将来の妻であるケイト・ミドルトンに出会う様子が描かれる予定。
2011年に行われる2人の結婚式が取り上げるかどうかはまだ不明だ。
2000年代前半に起きたその他の出来事
同シーズンでは、1997年から2007年まで首相を務めたトニー・ブレアと女王の関係についても触れられるようだ。
2002年2月はマーガレット王女の死、2002年3月のクイーン・マザーの死がある。また、2005年のチャールズ皇太子とカミラ夫人が結婚する様子も描かれるかもしれない。
■シーズン6のキャストは?─もちろん女王は帰ってくる!
シーズン5から引き続き、イメルダ・スタウントンがエリザベス女王を、エリザベス・デビッキがダイアナ妃を、ドミニク・ウェストがチャールズ皇太子を演じる。
大半のシーズン5出演者が戻ってくるだろう。
新しく加わるキャストとしては、ウィリアム王子の少年時代をルーファス・カンパ、青年時代をエド・マクヴィーが演じることが決定。
ケイト・ミドルトン役には、本作で女優デビューを果たすメグ・ベラミーが抜擢されている。
ヘンリー王子を演じる俳優は未定。10月上旬に16歳〜20歳の俳優を募集していたようだ。
■シーズン7はあるのか?
残念ながら、シーズン6で完結を迎えるためシーズン7は制作されない。
当初は『全部で6つのシーズンを作る!』→『いや、シーズン5で終了(2020年1月)』→『やっぱりシーズン6必要だ(2020年7月)』と言った具合に、ストーリーラインを巡り多くの議論が行われたという。
ピーター・モーガンによると、『物語の豊かさと複雑さを正しく表現するためには、当初の計画に戻り6つのシーズンを行うべき』と述べ最終結論に至った模様。
Netflixのオリジナルコンテンツ担当のシンディ・ホランド氏も声明の中で、『ザ・クラウンは新シーズンを迎えるごとにレベルを上げ続けている。ピーターのビジョンと素晴らしいキャストとクルーをシーズン6である最終シーズンまでサポートできることを誇りに思う』とコメントしている。
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