Netflixは、不朽の名作『オズの魔法使い』に着想を得たスペイン発の映画「レインボー」(原題:Rainbow)の製作を発表した。
同社はスペインのテレビ局メディアセット・エスパーニャの子会社である、映画製作会社テレシンコ・シネマ(『パンズ・ラビリンス』『アドゥ』)と提携し、スペイン版のドロシーを主人公に現代風にアレンジされた若者の成長物語を描く。
ここでは現在わかっているキャスティングニュースやプロット、制作状況などをまとめて紹介。
■いま勢いのあるスペイン産Netflix作品に、新進気鋭の才能が集結!
本作でメガホンを取るのは、スペインで俳優、脚本家、プロデューサー、監督として幅広い活躍をみせるパコ・レオンが務める。これまで『Arde Madrid』『KIKI 愛のトライ&エラー』などの作品を監督し高い評価を受けてきた。
今回のプロジェクトは隔離中に着想したものであることを明かし、『映画がどのように仕上がるのか、死ぬほど怖いよ(笑)』と告白。『監督としてのキャリアの第一歩になると信じているので、とても楽しみにしている』と続け、レオン自身の中でも大きな作品となることをアピールした。
一方、テレシンコ・シネマ社のCEOであるギラン・バリオスは、『パコがこの新しい冒険を我々に話してくれたとき、とても興奮し参加を拒むことはできなかったよ。彼が持つビジョンやユニークな発想は素晴らしいもので、このようなプロジェクトはパコにしか作れないと断言するよ。』と絶賛。
本作でプロデューサーを務めるサンドラ・エルミーダ(『インポッシブル』『怪物はささやく』)は、『レインボーは、いま映画業界が直面している、創造性や品質が求められる活気に満ちた瞬間を表している。』と述べ、パコが作り上げる世界観へ自信をみせている。
Netflixとテレシンコ・シネマの他に、Los amigos de Dorothy、Andy Joke、Colosé Produccionesと共同で製作を行う予定だ。
■伝説的映画が蘇る!ドロシーがめぐる新たな冒険の旅へ─。
冒頭で述べたとおり、Netflixの「レインボー」は1900年に出版されて以来、数え切れないほど再構築されたライマン・フランク・ボーム著による児童文学作品『オズの魔法使い』を現代風に構成された映画になる。
本作では、現代を舞台に青春真っただ中の少女ドロシーが冒険に出る様子が描かれ、ダンス、ファッション、アート、そして音楽といった現代文化の重要な側面が大きく取り上げられる。
■スペインで活躍する注目の俳優やアーティストが盛りだくさん!
主人公のドロシー役を掴み取ったのは、本作で本格的な女優デビューを果たす17歳のドーラ・ポスティゴだ。
その他の役柄については近日中にアップデートされるだろう。
その他、ホヴィク・ケウチケリアン(『アサシン クリード』『ペーパー・ハウス』)、歌手のサマンサ・ハドソン(『Veneno』)、レオン監督の実母で女優のカルミナ・バリオス(『沈黙の沼』)、デザイナーでモデルのソラーヤ・ヤスミン の出演が決まっている。
■制作状況、リリース情報
Varietyによると、撮影はスペインのマドリード、トレド、セゴビア、アリカンテを中心に、2021年8月から9月の期間行われた模様。現在ポストプロダクション作業へ移行してると思われる。
気になる配信日についてNetflixは正式な発表をしていない。制作スケジュールから考慮すると、2022年半ば頃に到着する可能性が高いだろう。
続報をお楽しみに!
▼舞台裏の様子