Netflix、米国の“スタンダード”と“プレミアム”プランの月額料金値上げへ


Netflixは10月29日(現地時間)、米国の会員向けに一部料金の値上げを実施した。スタンダードプランを1ドル値上げの月額13.99ドルへ、プレミアムプランは2ドル値上げの月額17.99ドルに引き上げた。尚、一番価格の低いベーシックプランは8.99ドルのまま変更はない。

新規加入者は新価格の月額料金での契約となり、既存の会員は今後数週間のうちに各々の請求サイクルに応じて新料金が適用されることになる。

Netflixは2019年にも米国で料金を引き上げており、最近はカナダでも一部プラン料金を引き上げている。Netflixの広報担当者は、価格変更は国ごとに行われているものとし、今回の変更については『世界的な価格改定を意味するものではない』と述べている。

特に米国では、これまで以上にエンターテインメントの選択肢が増えている。数年前までNetflixのストリーミング分野での最大の競争相手はHuluだった。今ではアメリカだけでも、HBO Max、Disney Plus、Peacock、TikTok、YouTube、Twitch、Fortnite がある。Netflixは『価格を改定することで、より多様なテレビ番組や映画を提供し続けることができる』とコメントしている。

今回の値上げには、Netflixがコンテンツや製品機能により多くの投資を行おうとしてる背景がある。過去7年間、コンテンツにかける予算は年々増加傾向にあり2020年だけでも推定185億ドルを費やしている。競争の激化は、Netflixが質の高い豊富なコンテンツを継続的に確保すること、同時にプラットフォームの改善が必要であることを意味する。

一時的に解約が相次ぐとしてもNetflixは『大きな価値がある』ものとし、前向きな姿勢をみせている。

(参照)日本の料金プラン

[Source] theverge.com
llustration by Alex Castro / The Verge

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