2016年に配信開始したNetflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」は、新しいシーズンを迎えるごとにその勢いを増し、何万人もの視聴者を魅了している。
原作・脚本はピーター・モーガンが手掛け、彼の出世作である2006年の映画 『クィーン』 から派生したドラマとして知られている。
当初、Netflixにおいて最も高額な製作費を掛けたプロジェクトとして立ち上げられ、初年度の生産コストは約1億ドルと推定され話題を呼んだ。
■シーズン5の配信日はいつ?
製作プロダクションのレフト・バンク・ピクチャーズによると、撮影スケジュールの兼ね合いでシーズン4とシーズン5の間には長いブランク期間を設けていることが明らかになっている。
現時点で撮影は2021年6月に始まり2022年のリリースに向け調整されているという。
〈情報アップデート〉
2021年9月25日に開催されたNetflix初のグローバルファンイベント〈TUDUM〉にて、シーズン5は2022年11月に到着することが発表された。
■シーズン5のエピソード数は?
全10話を予定している。
■シーズン5の新キャストは?
本シリーズは 2シーズンごとに時代が進み、それに合わせ主要キャストも総入れ替えをしている。
シーズン5・6のキャラクターはそれぞれ高齢に差し掛かり、新しいキャストへと交代する。
エリザベス2世
〈エリザベス2世〉を演じたオリヴィア・コールマンに代わるのは、『ハリー・ポッター』シリーズの悪役ドローレス・アンブリッジでお馴染みのイメルダ・スタウントンが抜擢されている。
エディンバラ公フィリップ殿下
トビアス・メンジーズ演じる〈エディンバラ公フィリップ殿下〉を継承するのは、ジョナサン・プライスだ。偶然にも2人の俳優はHBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』で共演しており、今回の再タッグはファンを喜ばせた。プライスはNetflix映画『2人のローマ教皇』で自身初となるアカデミー主演男優賞にノミネートされている。
マーガレット王女
ヘレナ・ボナム=カーターに代わりスノードン伯爵夫人の〈マーガレット王女〉となるのは、レスリー・マンヴィルだ。ディズニー映画『マレフィセント』のリットル役で知られ、2017年『ファントム・スレッド』ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされている。
チャールズ皇太子
次に演じる〈チャールズ皇太子〉は、プライベートでも不倫騒動でゴシップ誌を賑わせているドミニク・ウェストだ。ウェストはドラマ『アフェア 情事の行方』『THE WIRE/ザ・ワイヤー』の出演で人気を博している。
ダイアナ妃
強い印象を残したエマ・コリン演じる〈ダイアナ妃〉は、新進気鋭の若手女優エリザベス・デビッキに引き継がれる。シーズン5・6では、離婚から36歳で不慮の死を遂げた最期に至るまで、その葛藤や苦悩を描く。
■シーズン5で描かれる可能性のある歴史的出来事は?
1990年代は間違いなくエリザベス女王の治世で困難な時代の一つだった。
特に、1992年は王室のスキャンダルと政治的な不協和音に揺れた「ひどい年」だったと女王は嘆いている。そして1997年、ダイアナが交通事故で不慮の死を遂げる英国史上最も物議を醸す出来事が起こった。
〈シーズン5で予想される展開〉
- アン王女の離婚(1992年)
- ウィンザー城火災(1992年)
- チャールズ皇太子とダイアナ妃の離別・離婚(1996年)
- アンドルー王子の離婚(1996年)
- ダイアナ妃の死(1997年)
- トニー・ブレア氏が首相に就任(1997年)
■最終章シーズン6に向けて・・
当初、シーズン5の更新が決まった時それが最終章であると発表されたが、原作者のピーター・モーガンによりその決定は覆り、シーズン6がファイナルとなった。
シーズン6は、2023年にNetflixで配信される予定だ。
モーガンはシーズン6の更新について以下のようにコメントしている。
シーズン5ついて議論した際、ストーリーの豊かさや複雑さを適切に捉えるためには、当初計画していたシーズン6を製作する必要があると気づかされた。
誤解のないように言うと、シーズン6では “現代” に近づくことはない。
シーズン5をより詳細に描くことができる機会だと思っている。