エディンバラを舞台にした英国発の新TVシリーズ「特別捜査部Q」(原題:DEPT. Q)が2025年5月29日よりNetflixで独占配信開始される。
マシュー・グードが気難しい刑事カール・マークを演じ、地下室に設置された “特別捜査部Q” が扱う未解決事件の真相に迫る…!
■この刑事、問題あり。だが希望なき未解決事件に光を当てる

舞台はスコットランドの首都エディンバラ。カール・マーク刑事は優秀だが同僚としてはやっかいな人物。(いや…辛辣な皮肉を連発するため彼自身のせいとも言えるが)
イングランド出身のマークは、移住先のスコットランドで煙たがられながらも捜査に挑む。その一筋縄ではいかないキャラクターに命を吹き込むのが、俳優マシュー・グード。
脚本・監督を務めるスコット・フランク(『クイーンズ・ギャンビット』『ゴッドレス -神の消えた町』)は断言する、彼こそこの役に適任だと。
「他では演じられない役」
──マシュー・グードの熱意
『ダウントン・アビー』で知られるマシュー・グードは、フランク監督と2006年からの付き合いで過去には映画『ルックアウト/見張り』(2007年)で “カンザスの銀行強盗” という意外な役を任された。

『今回の役柄は、知性とどこか尖った魅力が必要だった。感情を表現しながらも、決して感傷的にならない…彼ならできると思っていた』と監督ならではの目線で起用理由を説明。
グードも監督の信頼に応える形だ。『スコットが僕にくれた役は、いつも他の人ならキャスティングしないようなもの。これで2度目だ』と感慨深げに語っている。




カール・マークという男は、見た目以上の複雑さがある。元は優秀な刑事だったが、任務中の銃撃事件で同僚を亡くし心に深い傷を負った。復帰後、彼は警察のPR戦略の一環として新設された〈特別捜査部Q〉と呼ばれる未解決事件を専門に扱う部署のトップに配属されるが、実際は人材不足で落ちぶれた警察組織の失敗から国民の目をそらすことが目的であり、マークはそこに体よく追いやられたのだ。


強引で無骨…『マークは決して人を喜ばせようとしない』と監督は話す。『でも、その奥には優しさが潜んでいるんだ。ただ、それを引き出すには彼の分厚い殻を壊す必要がある』
マークは不本意ながらも、この仕事にのめり込んでいく。──そして、スコットランドの湖よりも暗い秘密と、型破りな仲間たちと出会うことになる。
■原作はデンマーク人作家の人気小説

同シリーズは、デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気小説『特捜部Qシリーズ』を原作とする物語だ。シリーズは世界36ヶ国で翻訳されており、映画化やバリー賞やガラスの鍵賞を受賞するなど世界中の愛読者から支持されてる。2025年3月には11巻目となる最新刊が発売。日本では現在9巻まで発行(早川書房)されている。

フランク監督は20年以上前からこの作品に魅了されていたが、Netflix版では原作の舞台であるデンマークのコペンハーゲンから、エディンバラへと移している。
『エディンバラは中世と現代が混在する、唯一無二の街』と、その街並みの美しさを絶賛。『ゴシック建築と司法の中心地という背景が、陰鬱な事件の調査にぴったりだった』と説明している。

加えて、主人公のカール・マークがスコットランド嫌い(元妻がスコットランド人だったことへの逆恨み)という設定が、対立のユーモアにもつながっているという。(※Netflixはこの設定について『スコットランド市民に謝罪します』とジョークを添えている)
■個性派キャストが集結!─腕利きのはみ出し者による最高のアンサンブル
「特別捜査部Q」は推理ミステリーであるが、それ以上に不揃いの同僚たちが互いに刺激し合う人間ドラマを描いている。
主演のグードは共演者への賛辞を惜しまない。『スコットは素晴らしいキャストを揃えてくれた』と語り、『リア・バーンは間違いなくスター。ジェイミーとは昔からの知り合いのような感覚。アレクセイはまさに喜びを起す人』と印象を明かしている。
■リリース情報
TVシリーズ「特別捜査部Q」(全9話)は2025年5月29日よりNetflixで独占配信開始。重厚なドラマと捻りの効いたキャラクター群が織りなす、新たなサスペンスをお見逃しなく。
製作総指揮にはロブ・ブロック、スコット・フランク、アンディ・ハリースが名を連ねている。
作品ページ・予告編は▶︎こちらから
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