Netflixはシーズン2のリリースから8ヶ月後の2023年11月、TVドラマ「暗黒と神秘の骨」を正式にキャンセルした。
米Varietyによると、Netflixはこの日「暗黒と神秘の骨」の他に『グラマラス』、『エージェント・エルヴィス』『ファルザール』『キャプテン・フォール』を同時にキャンセルしており、これは昨今問題となった全米脚本家組合のストライキによる影響が大きく、コンテンツ戦略を見直すためだと説明している。
より明確に言えば、全米映画テレビ制作者協会（AMPTP）とスタジオが脚本家と俳優に公正な取引を提示することを拒否したことで、シーズン3はNetflixで制作されないというわけだ。
キャンセル理由は、長期にわたるストライキ（WGAのストライキは148日間、SAG-AFTRAのストライキは118日間続いた）だけではない。
同誌は、番組の視聴者数が製作費に見合わなかったことを指摘。ストライキ終了後、業務停止が収益にどのような影響を与えたか、またシリーズの業績が更新するのに十分なインセンティブであったか、を検討したがこの視聴者数では予算を回収できないと判断した旨を付け加えている。
この打ち切りニュースを受け、当初より計画されていた『グリーシャ」シリーズにおけるスピンオフも白紙となった。
著者のリー・バーデュゴは自身のInstagramで、「暗黒と神秘の骨」シーズン3が実現しないこと、そして噂されている『Six of Crows』のスピンオフが制作されないことを改めて表明。Netflixの決定に嘆きつつも、自分の小説が映像化されたことへの感謝の意を表した。
もちろん今後、別のプラットフォームで続編が製作されるという希望は残っている。しかし現時点でそのような救済報道はなく、時間が経ってみなければ分からない。
リー・バーデュゴの世界的ベストセラーとなった小説シリーズ『魔法師グリーシャの騎士団』を原作とする「暗黒と神秘の骨」シーズン1&2 はNetflixで独占配信中。
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