『ファンタスティック Mr.FOX』を世に送り出してから14年…ウェス・アンダーソン監督は再び児童文学の巨匠ロアルド・ダールの小説を映画化する！

芸術の秋にふさわしい4本の新作短編映画「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」「白鳥」「ネズミ捕りの男」「毒」が、2023年9月27日より4日連続でNetflixにて独占配信開始。
「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」は、先日行われた第80回ヴェネツィア国際映画祭でプレミア公開されたばかりだ。

▲第80回ヴェネツィア国際映画祭に出席したウェス・アンダーソン監督 (Photo by Stefania D’Alessandro/WireImage)

思いもよらぬ斬新な手法で映画化！

▲『チャーリーとチョコレート工場』や『マチルダ』の生みの親ロアルド・ダール氏 (Photo by Tim Jenkins/WWD/Penske Media via Getty Images)

アンダーソン監督は、子供の頃に夢中になった短編小説『奇才ヘンリー・シュガーの物語』の映画化を20年前から考えていたという。ただひとつの苦悩を除けば…
ダールの独特な世界観を魔法のコトバなしで語るにはどうすればいい？監督はTUDUMに語っている。

『ダールの物語を語る方法に注目したとき、ひらめいたアイデアはこうだった。彼自身の言葉や説明を使って演じればうまくいくかもしれないと』

[Source Images] ©︎ 1997-2023 Netflix,Inc.

そこで監督は、ダールの4つの短編小説を予想だにしない斬新な方法で脚色することに。それはキャストがダールの言葉を観客に直接語りかけながら演じ、セットが巡り巡って舞台劇のように展開される演出だった。
アンダーソンの持ち味である独特の美学に、新たな視点が加わった瞬間である。

見逃せない1週間に…！

この短編映画と同様に、配信方法もユニークだ。9月27日の「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」から始まり、1日1本ずつエピソードが追加。

「白鳥」は9月28日、「ネズミ捕りの男」は9月29日、「毒」は9月30日へと続く、見逃せない1週間となっている。

▲左から：レイフ・ファインズ、ベネディクト・カンバーバッチ、デヴ・パテル、ベン・キングズレー（Source Pictures: Getty Images）

各作品には、複数の役柄を演じる俳優が交代で出演。レイフ・ファインズ_{^{（『グランド・ブダペスト・ホテル』）}}やルパート・フレンド_{^{（『アステロイド・シティ』）}}、ベネディクト・カンバーバッチ_{^{（『パワー・オブ・ザ・ドッグ』）}}、デヴ・パテル_{^{（『スラムドッグ$ミリオネア』）}}、リチャード・アイオアディ_{^{（『マイティ・ブーシュ』）}}、ベン・キングズレー_{^{（『ヒューゴの不思議な発明』）}}など、アンダーソン監督と最近タッグを組んだ俳優も登場する。

監督はNetflixに『小さな劇団で全編を演じるというアイデアはすぐに思いついた。気に入ってるよ』と明かし、彼らが導く世界観に『視聴者は一歩下がって見守るんだ』と付け加えている。

各ショートフィルムの詳細は以下をチェック！