新進気鋭のクリエイター、イ・サンジン_{^{（『サンダーボルツ』『トゥカ&バーティー』）}}が手掛ける最新作ドラマ「BEEF/ビーフ」（原題：BEEF）が、2023年4月6日よりNetflixで独占配信開始される。

主演には、アカデミー賞ノミネートのスティーヴン・ユァンと、近年作家としても活躍するアリ・ウォンが無謀な方法で他人とのつながりを見いだそうとする2人のキャラクターに扮し、率直に、そしてパワフルな演技を披露する。
2人はダブル主演を務めるほかに、製作総指揮としても参加している。

ここではドラマの見どころからキャスト情報まで、現在分かっているトピックをまとめて紹介。様々な要素が詰まった2023年期待のダークコメディ・シリーズを見逃すな！

■なぜタイトルは「ビーフ」なの？

[Source Images] ©︎ 1997-2023 Netflix,Inc.

NetflixとA24スタジオがタッグを組んで贈るこのダークコメディドラマは、お腹が空いている人のために言っておくと、ステーキがテーマではない。

肉ではない “BEEF” は、ほかにも『不満』や『文句』といった別の意味を持ち、特にヒップホップ界ではディスり合い（＝BEEF）としてお馴染みだ。

あおり運転のやり合いをきっかけに赤の他人だった2人が軋轢を加速！

物語の中心となる抗争は、ロサンゼルスで見知らぬ2人、ダニー・チョウ（スティーヴン・ユァン）とエイミー・ラウ（アリ・ウォン）の間で起きた交通事故に端を発している。ダニーは業績不振に悩むブルーカラーの下請業者であり、エイミーは絵に描いたような家庭を持つ起業家の女性である。

誰にでも不運な日はあるが、車のクラクションを合図に高速チェイスに発展することはほとんどないだろう。全10話のシリーズを通して、ダニーとエイミーの確執は復讐という名の執着へと暴走し、お互いを蝕むだけでなく愛する人々の人生も狂わせてしまうのだった…。

このあおり運転、実は制作者の実体験から着想を得ていた！

─「ビーフ」というタイトルへの“執着”

本作のクリエイター、製作総指揮、ショーランナーのイ・サンジンは、Tudumで『“確執”の側面を売りにしたキャッチーな言葉や慣用句は意外と少ない』と述べ、一言で表すパンチの効いたタイトルを採用したかったと振り返っている。

『ケンカはビーフになり得るが、ビーフは必ずしもケンカになるとは限らない。確執は常にビーフの一種だが、ビーフの中には確執でないケースもあるんだ』とそれらの違いについて説明。『例えば、この質問にはビーフがあるけど（笑）これに確執が生じるのは変だよね。僕の脳がこうやって区別をしなければならないのは初めての体験だよ』

イ・サンジンが、なぜそこまでこだわりを見せるのか。それは3年前に渋滞の中で煽ってきた男の存在があったようだ。『3年前に路上で僕を怒鳴りつけた男にも感謝しているよ。あの出来事を忘れずにいたからこそ、こうしてドラマができたのだから』と述べ、当時の怒りや見過ごせなかったという実体験が、制作を駆り立てる原動力になったことを明かしている。

■止まらないドス黒い衝動！ファーストルック大公開

■スティーヴン・ユァン × アリ・ウォンのW主演が実現！実生活では長年の友人関係

▲3/30開催のプレミアイベントに出席したスティーヴン・ユァンとアリ・ウォン（Source Images: @digitalspy）

シリーズで対立することになっても、撮影の合間にはマイクを外しゴシップや笑い話に花を咲かせていたという。

『こうして友人と一緒に仕事をするのは幸せなこと』そう答えるユァンは、ウォンと“罵り合う” 唯一の方法は、カメラが回っているとき以外で弱さを共有することだったと付け加えている。

番組には、海外ドラマファンなら一度は目にしたことのあるアジア俳優が勢揃い。呼吸の合った演技を魅せるメインキャストをさっそく見てみましょう。

【左】ビジネスは崖っぷち、すぐカッとなる性格のダニー・チョウ 役には、『ウォーキング・デッド』『ミナリ』で知られるスティーヴン・ユァンが演じる。

【右】満たされない心を抱える起業家エイミー・ラウ 役には、『アメリカン・ハウスワイフ』『いつかはマイ・ベイビー』で知られるアリ・ウォンが演じている。

【写真左から】ジョージ・ナカイ役に ジョセフ・リー_{^{（『スタートレック:ピカード』『私たちが出会った奇跡』）}}、ポール・チョウ役にヤング・マジノ_{^{（『Fish Bones』『プロディガル・サン殺人鬼の系譜』）}}、アイザック・チョウ役にデヴィッド・チョー_{^{（『マンダロリアン』『The Choe Show』）}}、フミ・ナカイ役にパティ・ヤスタケ_{^{（『新スタートレック』『クローザー』）}}、ナオミ役にアシュリー・パーク_{^{（『エミリー、パリへ行く』『ミーン・ガールズ』）}}が出演。