名作小説を映画化!「PASSING -白い黒人-」がNetflixに登場 ─キャスト、プロット、リリース情報


『ザ・タウン』や『それでも恋するバルセロナ』の出演で知られる英国女優レベッカ・ホールの監督デビュー作「PASSING -白い黒人-」(原題:Passing)が、いよいよ2021年11月10日にNetflixで独占配信される。

ネラ・ラーセンの同名小説を基にしたこのモノクローム映画は、1929年のニューヨークを舞台に、ひとりは白人として、ひとりは黒人として生きることを選んだ二人の黒人女性を描いている。

▲撮影の様子(右:レベッカ・ホール監督)

ホール監督は、母方の祖父が混血であるにもかかわらず白人として生きてきたという自身の歴史的背景から、この原作に惹かれたことを告白。『(自分の)家族の中で起こったに違いない出来事でした。その背景や歴史的理解を与えてくれた』と、作品への思いを語っている。

年初に開催されたサンダンス映画祭(@アメリカ西部ユタ州)ではプレミア上映され、多くの批評家や観客から高い評価を受け前評判は上々だ。

ここでは、「PASSING -白い黒人-」のキャスティング、プロットなど知っておくべき情報をまとめて紹介している。


人種、アイデンティティ、友情をテーマにしたヒューマンドラマ

[Picture] ©︎ 1997-2021 Netflix,Inc.

物語は、1920代後半のハーレム・ルネサンス全盛期のニューヨークを舞台に、2人の黒人女性アイリーン・レッドフィールド(テッサ・トンプソン)とクレア・ケンドリー(ルース・ネッガ)の複雑に絡み合う人間関係を描いている。

ある夏の日の午後、子供時代に友人であったクレアとアイリーンは偶然再会し、次第に互いの交友関係を広げていく─。2人の人生がより深く交差するようになるにつれ、アイリーンは揺らぐはずのない自分の在り方が、クレアによって根底から覆されていることに気付くのだった…。

[Picture] ©︎ 1997-2021 Netflix,Inc.

強迫観念、抑圧された感情、そして慎重に作り上げてきた現実を守るためにつく嘘…

様々な感情が交差しながら、観る者の心を鋭く抉る重厚な人間ドラマだ。


全編モノクロの美しい映像と実力派俳優らの競演に注目!

本作では、『パッシング(直訳:通用する)』という概念を深く掘り下げ、人種的なアイデンティティだけでなく、ジェンダー、母親としての責任、性的指向、さらには女性らしさの表現についても探求している。

アイリーン・レッドフィールド
黒人医師を夫に持つ中流階級の妻


テッサ・トンプソン
出演作:『クリード チャンプを継ぐ男』『マイティ・ソー バトルロイヤル』
クレア・ケンドリ
裕福な白人男性と結婚し、白人女性として“パッシング”している


ルース・ネッガ
出演作:『ラビング 愛という名前のふたり』『ワールド・ウォー Z』
ブライアン・レッドフィールド
黒人でアイリーンの夫


アンドレ・ホランド
出演作:『ムーンライト』『グローリー 明日への行進』
ジョン・ベルー
白人でクレアの夫


アレクサンダー・スカルスガルド
出演作:『ターザン:REBORN』『トゥルーブラッド』
ヒュー・ウェントワース
アイリーンの白人の友人


ビル・キャンプ
出演作:『それでも夜は明ける』『クイーンズ・ギャンビット』
[Picture] ©︎ 1997-2021 Netflix,Inc.

その他、ベンガ・アキナベ、アントワネット・クロウ=レガシーらが出演。

プロデューサーには、全米製作者組合のニナ・ヤン・ボンジョヴィ、フォレスト・ウィテカー、マーゴット・ハンド、レベッカ・ホールが名を連ねており、レベッカ・ホールは監督のほかに脚本も手掛けている。


リリース情報

実は随分前に撮影は終えており、2019年11月6日〜2019年12月5日の期間ニューヨークで行われた模様。

撮影監督は『シングルマン』『シークレット・ヴォイス』『未来を花束にして』の作品で知られるエドゥアルド・グラウのモノクロ撮影が披露されている。

「PASSING -白い黒人-」は、2021年11月10日よりNetflixで配信開始!

作品ページ・予告編は▶︎こちらから

コメントを残す

CAPTCHA