近年Netflixはアニメ市場に本腰を入れているが、並行して “ハリウッド・スタイルの実写化” にも参入している。
その一つがアニメ「カウボーイビバップ」の実写化だ。
「カウボーイビバップ」はワープゲートで各惑星が結ばれた2071年の太陽系を舞台に、賞金稼ぎのスパイクとジェット、謎の女フェイ、天才ハッカー少女のエド、人間並みの知能を持つデータ犬アインの4人と1匹が、宇宙船「ビバップ号」に乗って旅するハードボイルドタッチのSFアニメだ。
漫画・アニメ共に評論家の絶賛を浴び、90年代後半は最も人気のあるシリーズの一つとなった。
実写版は、矢立肇による原作に基づきNetflixオリジナルシリーズとして、Tomorrow Studiosと共同制作で進められている。アニメで監督を務めた渡辺信一郎もコンサルタントとして関わっている。
全10話中、最初の2話をアレックス・ガルシア・ロペス (『デアデビル』他) が監督し、12人の脚本家と共にシリーズ製作する。その中には『マイティ・ソー バトルロイヤル』で知られる作家クリストファー・ヨストも参加。ヨストはシリーズのエグゼクティブプロデューサーでもある。
実写版のキャストは?
以下の出演メンバーが確認されている。
スパイク役を演じるジョン・チョーは2020年1月のインタビューで「独特な題材」と呼び、原作に忠実であるためにはシリーズを通して「変なことを言う」必要があったと語った。
さらにBebop blogによるとデータ犬のアインはコーギーとして知られているが、ハスキーになる可能性があるという噂が流れた。
Netflixの広報担当者はアインの犬種について、「アインがコーギーでなければならないとは書かれていない。正直、ソース素材を正確に再現するのは退屈な時もある。」と変更を匂わすコメントしている。
ファンからの反発は避けられない。
「予想外のことや今までになかったことを取り入れた方が良い場合もある。これはBebopの精神であり、我々はそれを忠実に守っている。アニメの真のファンならこの選択を受け入れると確信しいてる。」と述べたが、どうやらこの声明はファンを盛り上げるための一種の釣りだったようだ。
このあと脚本家のクリストファー・ヨストは、Twitter上の噂を認め、アインの犬種に関する混乱を解消している。
シーズン1の進行状況は?
昨年、主演のジョン・チョーがニュージーランドで撮影中、膝を負傷したため制作が遅れている。手術とリハビリのためロサンゼルスに戻り、2019年11月のInstagramでは回復しつつあると投稿した。
ProductionWeekly によると、同シリーズはニュージーランドと南アフリカで撮影が行われているが、2020年7月からの再開が予定されている。
製作総指揮のひとりであるマーティ・アデルスタインは、これまでに3つのエピソードが完成しており、2020年末までには撮影が完了する見込みだとコメントしている。
シーズン1は何話?
第1シーズンは全10話の構成を予定している。
※Netflixは通常エピソード数が13を超えるタイトルは制作していない。
シーズン1は原作どおり?
シリーズは10話ありそれぞれが約1時間の尺になる。そのため原作すべてのストーリーをカバーする可能性が高い。
シーズン2制作の可能性は?
このシリーズはセカンド・シーズンの計画がないことを示す「ミニシリーズ」として注文されている。
正式な発表は出ていないが、シーズン2が制作される可能性が浮上している。
シーズン1の配信日はいつ?
ジョン・チョーの負傷により撮影は大幅に延期されている。今後順調に進めば2021年の夏/秋の登場が濃厚だ。
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