2022年も残すところあと僅か。今年もNetflixには多くの新しい番組が追加されたが、その一方で打ち切りという名の“失敗作”の烙印が押された作品も少なくない。
ここでは、2022年に発表または報道があった打ち切り番組をまとめている。
注意事項として、完結しないままキャンセルされた番組とは別に、何らかのエンディングが与えられ “最終シーズン” として制作された番組とは区別しなければならない。(例えば『オザークへようこそ』『グレイス&フランキー』など)結果が同じであることに疑問を持つかもしれないが、いずれにしてもここでは含めていない。
※更新日:2022年12月17日
■わが愛しのブロックバスター(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年12月
11月3日にデビューした同シリーズは、残り1店舗となったブロックバスター・ビデオを舞台に、店の存続を懸けて鼓舞するスタッフたちの姿を描いた職場コメディだ。
Netflixによると、残念ながら米国でのトップ10入りは果たせず、オーストラリアとカナダの2ヶ国しかランクインしなかったという。また、批評家の支持を得ることにも失敗しRotten Tomatoesのスコアはわずか23%にとどまった。
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■シスター戦士(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年12月
熱狂的ファンを抱えながらも(RottenTomatoesで99%のスコアを獲得)、打ち切りの危機から救うには十分な成績を収めることはできなかったようだ。
シーズン2の配信後、視聴率は(同じく打ち切りとなった)『ウィンクス・サーガ』や『レイジング・ディオン』よりも大きく下回っていたことから、早い段階で壁に突き当たっていた。
今回のキャンセルを受けて、ファンはSNSで『#SaveWarriorNun』や『#CancelNetflix』を付け番組救済を呼びかけている。
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■ハーフ・バッド: ネイサンと悪の血脈(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年12月
サリー・グリーンの小説を原作にしたファンタジーYAシリーズは、配信開始から数週間後に番組名を変更するという異例の方針転換を打った。しかし、この話題作りの試みは失敗に終わり、更新するほどの十分な結果は得られなかった。
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■クィア・アイ: ドイツ編(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年12月
アメリカの「クィア・アイ」のスピンオフであるドイツ版は、2回目の登場を果たすことはない。興味深いのは、このキャンセルの経緯がディナーの席で下されたということだ。最終的にNetflixで確認されている。
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■ミッドナイト・クラブ(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年12月
低調なスタートを切ったマイク・フラナガン制作のホラー・シリーズは、第2週から第3週にかけて視聴率が大幅に低下している。結果は振るわずシーズン2の制作は実現しなかった。
また、この打ち切りはフラナガンがNetflixからPrime Videoに包括契約を移したこととも関係している。
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■オンリー・フォー・ラブ(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年11月
2022年9月に登場したブラジル発のミュージカルドラマは、早くもキャンセルとなった。これはブラジルのニュースサイトO GLOBOが報じたものだ。
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■ノット・サスピシャス: 誰も怪しくありません!?(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年11月
同じくブラジル作品の「ノット・サスピシャス」は8月に登場したコメディシリーズで、O GLOBOによってキャンセルが明らかになった。
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■インパーフェクト(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年11月
2022年9月にデビューしたカナダ発のSFアクションは、割と早い段階でキャンセルの兆しはあったようだ。その2ヶ月後正式にキャンセルされた。
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■パートナートラック(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年11月
ヘレン・ワンの小説を原作とするこの法律ドラマは、Netflixのドラマ部門責任者が大きな期待を寄せていたにもかかわらず、シーズン2の確約には至らなかったようだ。
今年のTOP10リストの中でも特に成績の悪いデビュー作(TV番組)のひとつとなってしまい、更新するには不十分であった。
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■ウィンクス・サーガ: 宿命(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年11月
11月初め、番組のショーランナーであるブライアン・ヤングは、更新が決まった他のNetflix番組と比べ好調だったにもかかわらずシーズン3へ戻らないことをファンへ報告した。
『この番組を愛してくれた人がどれだけいるか知っているから特段つらい。胸が張り裂けそうだけど同時に良かった面もある。一緒に働いたみんなを誇りに思うし、僕らが伝えたかったストーリーを作り上げることができて本当に幸せだ』とコメントしている。
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■マルジヴァスの秘密(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年10月
ナタリア・クライン制作によるブラジル発のコメディシリーズは、2022年の夏に投下されたが、悲しいことにブラジルでのTOP10入りも果たせず、大して話題にもならず終わった。
これはブラジルのローカルサイトが明らかにしたもので、番組の出演者がNetflixから中止を告げられたようだ。
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■ラブ・イズ・ブラインド JAPAN(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年10月
日本版「ラブ・イズ・ブラインド」は大反響を受け、早々にリニューアルの発表をした。新メンバーの募集を行なっていたが、その計画は中止となった。
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■Grendel(原題)
キャンセル時期:2022年9月
2021年9月に製作発表されたダークホースの人気コミックが原作の「Grendel」は、撮影を完了していたにもかかわらず編集の段階でプロジェクトが白紙に戻っている。
キャストには、アブバクル・アリ、ジェイミー・レイ・ニューマン、ジュリアン・ブラック・アンテロープ、マデリーン・ジーマ らが出演する予定だった。
■バイオハザード(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年8月
レビューは酷評が相次いだ。その多くが原作や本来のホラーコンセプトから逸脱し、ティーン向けドラマに変えてしまったことへの不満である。その結果、全話完走することなく視聴率は低迷へ。
Netflixの実写化プロジェクトにおいてこの失敗は大きな打撃となった。
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■ファースト・キル(シーズン1)
キャンセル時期:2022年8月
LGBTQのヴァンパイアシリーズは、良いスタートを切ったと思われていたが、TOP10の成績やエピソード完了データなどの統計から、急速に落ち込んだとみられている。
一方で、視聴率は低迷したがソーシャルメディアでは熱狂的なファングループを獲得しており、他のプラットホームで続編が制作されるよう呼びかけている。
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■Qフォース(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年6月
物議を醸したLGBTQのスパイ集団が贈るアニメシリーズは、裏でひっそりとキャンセルされていた。これはポッドキャストで明らかになったものだ。
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■ディスカバー・ビースト 〜愉快で残酷な野生のヒミツ〜(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年6月
米WONによると番組のプロデューサーがNetflixに戻る可能性は『まずない』と答えていることから、制作は断念しているとみられている。
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■ミッドナイト・ゴスペル(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年6月
ペンデルトン・ウォード&ダンカン・トラッセルが制作したこの大人向けアニメシリーズは、シミュレーターを使って、広い宇宙に散らばる不思議な世界へ旅立つというものだった。しかしシーズン2の制作をするだけの反響や視聴者を獲得することはできなかった。
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■フェリア -深き闇の光-(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年5月
スペイン発のホラーシリーズは2022年1月に配信開始したが、期待に反しわずか数ヶ月後にキャンセルされた。
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■スタンディング・アップ!(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年5月
フランス発のコメディーシリーズは、Netflixで人気の『エージェント物語』を手掛けたファニー・エレロによるもので、残念なことに続編の構想を描いていたにもかかわらず、Netflixはゴーサインを出さなかった。
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■レイジング・ディオン(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年4月
2019年10月にデビューしたこの番組は、シーズン2が再登場するまで2年半以上を要した。しかしシーズン3を制作するほどの好成績は残せなかったようだ。
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■スペース・フォース(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年4月
シーズン2がNetflixで配信される前からその運命は決まっていたようだ。番組はバンクーバーに拠点を移し大幅なコストカットを実施したが、計画通りには進まず4月末に打ち切りの発表があった。
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■プリティ・スマート(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年4月
2021年10月にデビューし、苦戦するシットコムのジャンルで満を持しての登場となったが好成績を収めることはできなかった。最終的には、主演のエミリー・オスメントがCBSの『ヤング・シェルドン』でレギュラー出演が決まったニュースとともに、4月27日にキャンセルされることが発表された。
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■まさに人生は(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年4月
NetflixとフランスのCanal+ との共同制作で、2021年9月に粛々と投下された。悲しいことに、エリザベス・シューを主演に迎えても大きなインパクトを与えることはできなかったようだ。彼女のInstagramのコメントが発見されなければ、キャンセルも知ることはなかっただろう。
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■エイリアン・テレビ(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年4月
現在2つのシーズンが配信されている宇宙人のキッズシリーズ。番組のクリエイターは、将来のドアが開かれていることを強調していたが、2022年前半に中止することが明らかになった。
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■デーモン・ハンター(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年3月
最新シーズンは2022年に上陸したが、残念なことに3作目には戻ってこないことが明らかになった。実際には、2022年3月よりもっと前にキャンセルされた可能性が高い。
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■アーカイブ81(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年3月
同名のポッドキャストを基にしたホラーシリーズで、2022年最初に配信されたTVシリーズとして期待値は大きかった。すぐにNetflixのTOP10にランクインしたが、エピソード間の視聴率低下が早期終焉の理由だった可能性がある。
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■ベビー・シッターズ・クラブ(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年3月
中止の理由は明かされていないが、低視聴率が原因と考えられる。米Deadlineの取材で、製作会社のウォールデン・メディアは『シリーズが終了してしまったことは残念ですが、愛すべきアン・M・マーティンの遺産をこの先も継続して共有できることを期待しています』と語っている。
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■アナザー・ライフ(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年2月
主演のケイティー・サッコフのツイートから推測すると、2021年12月頃には既にNetflixからシリーズが落とされたことが伺える。ファンにも批評家にも印象づけることができず、さらに資金を投じるほど多くの視聴者を得られなかったことが大きな要因と考えられる。
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■Gentefied/ヘンテファイド(シーズン2で終了)
キャンセル時期:2022年1月
米国ではNetflix TV番組のTOP10にランクインしたが、9日間後に脱落。シーズン3の更新は断念し、2022年1月上旬にキャンセルの知らせが届いている。
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■パリスとお料理(シーズン1で終了)
キャンセル時期:2022年1月
そもそもなぜシリーズ化されたのかという疑問はあるが、パリス・ヒルトンの料理番組には、シーズン2の制作を正当化できるほど熱心な視聴者はいなかったようだ。米Deadlineによると、オーストラリアで5日間、カナダで1日だけTOP10にランクインしたが、米国ではTOP10にすら入らなかったという。
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■ザ・チェア ~私は学科長~(シーズン1で終了)
キャンセル時期:不明
公式発表はされていないが、主演のサンドラ・オーが2022年初頭にVarietyの取材で復活は「ない」と語っていることから、シーズン2へ戻ってくることはないだろう。
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