Netflixの番組キャンセルは、ファンにとっては決して聞きたくないニュースだ。2021年も6月に入り、早くも折り返し地点だがすでに多くの注目作がキャンセルされている。
ここでは、2021年に打ち切りとなったTV番組の最新情報を掲載。
注意事項として、完結しないままキャンセルされた番組とは別に、何らかのエンディングが与えられ “最終シーズン” として制作された番組とは区別しなければならない。結果が同じであることに疑問を持つかもしれないが、いずれにしてもここでは別々に分類している。
また、ゴーストキャンセルも考慮しなければならない。Netflixでは過去に将来について何の発表もなくフェイドアウトされた番組がいくつも存在している。最近では『ニミュエ 選ばれし少女』『王への手紙』『THE INNOCENTS/イノセンツ』それぞれのシーズン2 の行く末が不透明だ。とにかく数え切れないほどの作品があることも念頭に置いておこう。
■ジュピターズ・レガシー(シーズン1で終了)
- 米国でTOP10入りした日数:26日
- 英国でTOP10入りした日数:22日
Netflixがミラーワールドを買収してから初のリリースタイトルとなった「ジュピターズ・レガシー」は、2021年に期待されていた作品の一つであったが切り捨てられた。キャンセルの理由は発表されていないが、製作陣よりシーズン2に戻らないことが言及されている。
しかし、Netflix × ミラーワールドのコラボ作品は今後も続いていく。直近では「スーパー・クルックス」のアニメシリーズが近日中に配信予定だ。
■ラ・レボリューション(シーズン1で終了)
- 米国でTOP10入りした日数:1日
- フランスでTOP10入りした日数:26日
フランス産のオリジナル作品の中でも、特に壮大な歴史ドラマであった「ラ・レボリューション」は、残念ながらシーズン2を制作するほどの成果を得られず終了した。
■MONARCA/モナルカ(シーズン2で終了)
- 米国でTOP10入りした日数:2日
- メキシコでTOP10入りした日数:27日
メキシコ発のスペイン語シリーズ「モナルカ」は、クリエイターによってシーズン3の更新を行わないことをInstagramで発表している。Netflixより正式な声明はなく、製作陣・キャストらによってファンへ告げられた。
■ダッチェス ~キャサリン公、母、独身~(シーズン1で終了)
- 米国でTOP10入りした日数:0日
- 英国でTOP10入りした日数:12日
イギリスのコメディ作品である「ダッチェス」のシーズン2は、ポッドキャストでキャンセルされることが明かされた。制作・主演を務めたキャサリン・ライアンによると、番組の視聴者数は約1,000万人だったと語っている。
■ベイカー街探偵団(シーズン1で終了)
- 米国でTOP10入りした日数:18日
- 英国でTOP10入りした日数:27日
シャーロックコンテンツの本格参入として考えられていた「ベイカー街探偵団」は、全体的に高評価を得ていたがわずか1シーズンで扉は閉ざされてしまった。
米ニールセンのTOP10で競合のマーベル作品を打ち負かしたと報道されていたが、それだけでは継続する十分な理由とはならなかったようだ。
『ペーパー・ハウス』『ロスト・イン・スペース』『コミンスキー・メソッド』『After Life/アフター・ライフ』『グレース&フランキー』など多くの人気番組が2021年に終了することが決定しているが、以下は今年に入って最終シーズンとして発表された番組のリストだ。
■セレナ: テハーノの女王(シーズン2で終了)
実在した歌手セレーナの生涯を描く伝記ドラマであるため、最終的には2つのシーズンで全て描き切ったと言える。ファンにとっても驚くべきことではないだろう。5月をもって全18話のエピソードで終了した。
■スペシャル 理想の人生(シーズン2で終了)
このコメディドラマはシーズン2の更新が発表されてから暫く経ったあとで、それが最終シーズンであることが明らかされたため実際にはキャンセル扱いとも言える。5月をもって全16話のエピソードで終了した。
■ラスト・キングダム(シーズン5で終了)
シーズン5が正式に最終シーズンと発表され、世界中のファンに衝撃が走った。作家バーナード・コーンウェルの『The Saxon Stories』を原作に、英BBCとNetflixの共同制作で立ち上がったプロジェクトはシーズン3から全ての制作をNetflixが引き継いでいる。
現在コロナ禍で撮影スケジュールに遅延が発生しており、シーズン5は2021年後半〜2022年前半に到着する可能性が高い。