〈動画配信サービス市場調査〉米国人の39%が、Netflixは最もオリジナルコンテンツが充実していると回答


Netflixの数十億ドルにのぼるコンテンツへの投資は、順調に成果を上げているようだ。モルガン・スタンレー社の新しい調査によると、米国における消費者の大半が「Netflix」は最も優れたオリジナル番組を提供していると回答したことが分かった。

同社が2021年に実施した定額動画配信サービス(SVOD)の顧客満足度調査において、回答者の39%が「Netflix」は最も優れたオリジナル番組を提供していると評価し、数ある競合を抑え第1位を獲得した。(過去の調査結果から大幅な変動なし)

他社の調査結果は、「Amazon Prime Video」と答えた回答者が12%、「Disney Plus」、「Hulu」、「HBO Max」がそれぞれ6%〜7%の割合で続いた。

米国におけるオリジナル番組が最も充実している定額動画配信サービスは?

Source: Morgan Stanley Research

Netflixのユーザーは、加入した理由に「コンテンツの幅広さ・充実さ」(55%)、「優れたオリジナル番組」(51%)、「好きなコンテンツが追加できる」(49%)、「コマーシャルがない」(46%)を上位に挙げていることも分かった。金融調査会社Bankrの予測によると、2021年Netflixはコンテンツに約190億ドルを費やすと想定しており昨年から約10%増加している。

米国の平均的な家庭は現在、2.5件のSVODサービスに料金を支払っており、2019年の1.8件、2020年の2.3件 から比較すると増加傾向にある。The analystの統計によると、2020年末時点での米国におけるストリーミング契約数は3億件以上であると推定している。

また、最も利用するSVODサービスに、58%の回答者が「Netflix」と答え第1位を維持している。「Amazon Prime Video」は45%(前年比400bp増)、「Disney Plus」は31%(前年比650bp増)、「HBO/HBO Max」は20%(前年比500bp増)となっている。

近年新規参入の企業も増えてきている。NBCユニバーサルの新ストリーミングサービス「Peacock」(ピーコック)と、ディスカバリーが提供する「Discovery +」(ディスカバリープラス) がローンチされ、それぞれ13%と7%のユーザー普及率を記録している。

この調査に基づき、同社のアナリストチームは『ディズニーのバンドル戦略が功を奏している』と述べている。これは「Hulu」ユーザーの58%が「Disney Plus」を利用していることを示しており、普及率が2020年から1ポイントのアップした。(ちなみにHuluユーザーの84%はNetflixも利用している)

インターネットに接続されたテレビは、米国全世帯の3/4近くまで普及している。その内、2/3の世帯が複数のテレビと接続していることが分かっている。今後普及率は緩やかに上昇していくと予測されている。


第11回モルガン・スタンレー社 ストリーミング調査
・調査企業:25社の定額動画配信サービス
・調査対象:全人口を代表する米国の成人3,100人(調査の誤差は、95%の信頼水準で±1.5%)

[Source]variety.com

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