Netflixの毎日更新される『TOP10 ランキング』のリスト機能は、当初イギリスとメキシコでの数ヶ月のテストを実施したのち、2020年2月末に100カ国以上でローンチされた。Netflixで何が本当に人気なのかをデータで垣間見ることができ、これはNetflixの公式視聴数に最も近い数字だ。
2020年も残すところあと僅かとなったが、10月現在までにおける世界のNetflix視聴動向を観察した結果、いくつかの興味深い事実が明らかになったので紹介しましょう。
〈留意事項〉すべての計算はNetflix 『TOP 10リスト』機能の分析に基づいている。統計方法はシンプルに、第1位の作品は10ポイント、第2位の作品は9ポイント…といった測定基準を設けている。つまり、これはNetflixによって承認や確認された正確な視聴者数ではなく、『TOP 10リスト』機能のデータであり、第三者団体の検証を受けていないデータとなる。(※ちなみにNetflixが独自に実施する統計調査は視聴開始から2分間だけを測定しているため議論を呼んでいる)
2020年これまでの世界人気No.1 映画は「愛は、365の日々で」
「愛は、365の日々で」はNetflixで最も人気のある映画タイトルで、第2位の「オールド・ガード」よりも3倍近くポイントが高い。ロックダウン中にこれほどのロングヒット作品になるとは誰も予測できなかっただろう。
「愛は、365の日々で」 2020年6月7日配信開始 | ||
「オールド・ガード」 2020年7月10日配信開始 Netflixオリジナル作品 | ||
「キスから始まるものがたり2」 2020年7月24日配信開始 Netflixオリジナル作品 | ||
「プロジェクト・パワー」 2020年8月14日配信開始 Netflixオリジナル作品 | ||
「タイラー・レイク -命の奪還-」 2020年4月24日配信開始 Netflixオリジナル作品 |
2020年これまでの世界人気No.1 TVシリーズは「ルシファー 」
今春は「タイガーキング」がアメリカを中心とした社会現象を巻き起こしたTV番組であったが、ルシファーが登場するまでの夏の期間は「アンブレラ・アカデミー」シーズン2の独占状態であった。第3位に飛び込んだのは、世界中で好調だった「ダークデザイア」。「愛は、365の日々で」のTVシリーズ版とも言われ話題を呼んだ。
2020年 月間初動視聴ランキングTOP5!
次に、新しいタイトルが配信された最初の1ヶ月間のオープニング視聴データを見てみよう。そこには見慣れた顔がたくさんある。
2020年 最大のオープニングを飾ったのは「エノーラ・ホームズの事件簿」
ここでは期間を短くして、1日のオープニングで最も視聴されたタイトルを見てみよう。
2020年 世界を制覇したタイトルは「エノーラ・ホームズの事件簿」
新作のエノーラ・ホームズが書き換えた記録がもう一つある。それは多くの国でナンバーワンの座を獲得したことだ。配信開始から翌日までの期間に76ヵ国で第1位を獲得。2日目以降は78ヵ国までに増え、連日に渡り完璧な勝利を収めた。
2020年 世界で最も首位の座をキープしたのは「愛は、365の日々で」
スピードがすべてではない。次は新作タイトルがどれだけ首位の座を維持できたかを見てみよう。世界中の統計に基づいたランキングによると、1位に輝いた「愛は、365の日々で」は、39日間も首位を連続で獲得していたことが分かった。なんと1ヶ月以上だ。
2020年 世界で最も長くTOP10内にランクインしたのは「ペーパー・ハウス」
Netflixのトップ10は比較的新作に支配されている傾向がある。このランキングにあるタイトルは、主に繰り返し視聴される根強いTVファン層を持つシリーズだ。
2020年 アメリカの人気No.1映画は「怪盗グルーの月泥棒」
次は、世界中の様々なテイストを探るため、各国のヒットチャートを詳しく見ていこう。今年は 「スペンサー・コンフィデンシャル」 や 「タイラー・レイク」 などのNetflix “オリジナル作品”が台頭した年であったが、米国で好調だったのはライセンス作品の「怪盗グルーの月泥棒」だった。
以下は主要国における今年のトップ映画だ。「愛は、365の日々で」の優位性はほとんどの国で明白である。
2020年 人気No.1 TV番組は国によって多種多様!
「タイガーキング」は今年アメリカを支配したTV番組であったが、一歩外に出ると、どの国にもその国特有の好みや文化が多種多様に反映されている。そして各国で独自ライセンスを持つTV番組がランクインしているケースも多い。
[Source] flixpatrol.com
[Image] ©︎ 1997-2020 Netflix,Inc.