『ヴァイキング』のクリエイターが語るNetflixの続編シリーズ「VIKINGS: VALHALLA」について


2020年12月にシーズン6を迎えた人気TVシリーズ『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』が遂に最終章の幕が切って落とされた。同シリーズはカナダのヒストリーチャンネルが制作しており、日本ではAmazonプライム・ビデオで配信されている。ショーのクリエイターであり、全エピソードの脚本家であるマイケル・ハーストは、既に報道があるとおり『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』の100年後を舞台にした続編「VIKINGS: VALHALLA(原題)」の新プロジェクトに取り組んでいる。

「VIKINGS: VALHALLA」は、Netflixオリジナルシリーズとして2021年に世界独占配信される予定で、ハーストはジェブ・スチュアートと共同で製作総指揮を務める。スチュアートは映画『逃亡者』(1993) や『ダイ・ハード』(1988)などの脚本を手掛けたヒットメーカーで、最近ではNetflixの『リベレーター: 勝利へ、地獄の行軍500日』の原作・制作を担当した。

© 2021, A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved.

100年後の世界から始まる新たな物語は、歴史上最も有名なヴァイキングであるレイフ・エリクソン、フレイディス、ハーラル3世、そして征服王ことイングランド王ウィリアム1世 (ヴァイキングの子孫でもある) の冒険とその結末が、色鮮やかに迫力あふれる続編として蘇る。これらの人物は、激動のヨーロッパで生き残るべく戦い、新たな道を切り拓いた伝説の冒険者たちだ。

Collider によると、当時世界中でヴァイキング人気が急騰していた時にNetflixが新シリーズを製作することを後押ししたという。

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もちろん、100年後の世界を描くということは、ヴァイキングのファンが愛してやまないキャラクターたちが死んでしまったことを意味する。しかしハーストは、彼らは忘れ去られたのではなく『ヴァイキングの神話は忠実に引き継ぎながら執筆をしている』と述べている。例えばカテガットの大広間でテーブルを囲むときはいつでも偉大な時代について話し、彼らはラグナル・ロズブローク、ラゲルサ、ビヨルン・イロンシッド、そして骨無しのイーヴァルなどの伝説的キャラクターを語り明かす。

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そしてこの新シリーズを観るために、改めてラグナルたちが誰なのか知る必要はないという。『ラグナルはそんなに偉大だったの? なぜこのキャラが伝説的なの? というのが、誰でもわかるように描きたい。すべてが興味深く、面白い方法で繋がっているようにね。』

ハーストが言うように、続編シリーズを楽しむために『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』の長いエピソードを視聴せず理解できるのは、新しい視聴者にアプローチする方法として非常に有効だ。

登場人物/キャスト情報


では、「VIKINGS: VALHALLA」に登場するキャラクターはどんな人物なのか。ハーストが、『ハーラル3世や赤毛のエイリーク、そして馴染みのあるヴァイキングの名前も登場する。』と明かすように、歴史上有名なヴァイキングに扮した豪華キャストが名を連ねている。

上記の俳優たちがメインキャラクターまたはレギュラーキャラクターになる可能性が高い。(写真左から)

  • ケネト・M・クリステンセン(『コペンハーゲン/首相の決断』『ラスト・キングダム』)
  • ヨハネス・ハウカー・ヨハネスソン(『ゲーム・オブ・スローンズ』『ニミュエ 選ばれし少女』)
  • フリーダ・グスタフソン(『ウィッチャー』『Unblinded』)
  • デヴィッド・オークス(『女王ヴィクトリア 愛に生きる』『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』)
▲(左)クリステンセン&ヨハネスソン/(右)グスタフソンとクルーの仲間たち

彼らはここ数ヶ月間アイルランドに滞在しており、撮影の合間に撮影した写真がSNS上にいくつか投稿されている。各キャラクターの公式発表はまだだが、クリステンセン、ヨハネスソン、グスタフソンがヴァイキングを演じることは間違いないだろう。オークスはイギリス人のキャラクターを演じる可能性が高い。

そして2020年には追加で、イヴォンヌ・マイ(『Spy City』『The Drop』)がメリン役、ビル・マーフィー(『Titanic: Blood and Steel』)がオドガー役、ボスコ・ホーガン(『未来惑星ザルドス』『キング・アーサー』)がエゼルレッド2世役 にキャスティングされたことが発表された。

▲(左から)エアドリック役を演じたアラン・ディヴァイン/死の天使役を演じたカレン・コーネル/フロド王を演じたギャビン・オコナー・ダフィー

興味深いのは『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』に出演した、アラン・ディヴァイン、ボスコ・ホーガン、カレン・コーネル、ギャビン・オコナー・ダフィーが新シリーズへ続投することだ。彼らは全く異なる役柄になる可能性が高い。

シーズン1の制作状況は?


撮影の進行状況を伝えておくと、COVID-19の影響により前途多難なスタートを切っている。2021年の配信に向け、元々アイルランドで2020年3月〜10月までの撮影予定であったが、スタッフの中から感染者が発生したため俳優をホテルへ隔離する事態となった。しかし陽性結果が偽陽性の診断であったことが判明し、結果的に3日間しか穴をあけずに7月には再開することができたという。

以下は、アシュフォードスタジオ(@アイルランド) での舞台裏のフォトギャラリーとなる。

[Photo]Harry Warren(@Broadsheet‘s)

シーズン2は制作される?


ある報道では、既にシーズン2の企画・制作が始まっているという。過去に『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』がシーズンに大きな間隔をあけず撮影されていたことを踏まえると同様のスケジュールを組む可能性がある。シーズン2が2021年後半に撮影が開始された場合、2022年後半〜2023年前半の配信が予測される。

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