🤐 ネタバレ注意 🤐
「1899」の結末に未だ頭が混乱しています…よね?実際に何が起こったのか、視聴者の脳裏には何十もの疑問が渦巻いているはずだ。
このドラマは、20世紀への変わり目に移民を乗せた蒸気船がニューヨークを目指して出航するところから始まるが、フィナーレでは、その船が『シミュレーション』であることが分かり、実際には 2099年の宇宙船に乗っていた(!!!!)
幸運にもシリーズの制作者であるバラン・ボー・オダーとヤンチェ・フリーセは、先日Tudumのインタビューで多くの疑問に答えている。
以下はその一部を引用している。
▼1899という年号には、どのような意味があるのか?
我々が1898でも1897でもなく1899にこだわるのは、それが “入り口” であるからです。新しい世紀を迎えるにあたり、古いものから新しいもの、つまり未来へと足を踏み入れている…。その時代にしかない何か特別な魅力がありました。
例えばモダニズムが、古くから根付いている信仰や考え方と衝突したり。より科学的な考え方が社会に浸透していく一方で、宗教的な信念もまだ残っている。この時期は、古いものと新しいもの2つが互いに引っ張り合っていたのです。
▼三角形やピラミッドには、どのような意味があるのか?
ゲームやシミュレーション、バーチャルリアリティの構築を研究し始めたとき、あらゆるコンテンツの作り方の基本が四面体構造で組み立てられていることを知りました。
つまり、最も純粋な幾何学的な形態なんだ。そこからあらゆる形が生み出されているのです。
それに、私たちは複数の意味を持つものが好きなんです。ピラミッドには、すでに神秘的な背景がたくさんあります。シミュレーションやコンテンツ制作に詳しい方なら、このピラミッドの意味するものを理解できるかもしれません。
繰り返される三角形のシンボルは、『土』という元素を表しています。その意味は…まだネタバレしたくないですね。
▼他に仕掛けた隠しメッセージはある?
私たちは、コンピュータ用語を仕込みたいと常々思っていました。例えば、部屋番号の1011はバイナリコード*です。 これらのヒントは、意識的にせよ無意識にせよ、みなさんの頭の中に何かを呼び起こすきっかけとなるのです。
* コンピューターに処理を依頼する命令をCPUが理解できるように2進数で表したコードのこと。多くの場合「0」と「1」使用する
例えば、ケルベロス*はコンピュータの認証プロトコルのひとつです。あとプロメテウスは、明らかにエンディングへの軽いウィンクですね。
* ケルベロス認証とは、ネットワーク認証方式の1つでありサーバとクライアント間の身元確認のために使用するプロトコル
どのエピソードでも誰かが目を覚ますと、まるでコンピュータのような声が聞こえますよね。
▼なぜ、こんなにも多くのヒントを仕込んだのか?
決して視聴者をもてあそんだり、馬鹿にしてるわけではなく、むしろその逆です。ここに全てのヒントがある。
─誰がどのタイミングで “何” を理解するのか?
ある人は第1話でシミュレーションだと理解するでしょう。ある人は、バミューダトライアングル*の話だと思うかもしれません。もっと時間がかかる人だっているでしょう。それが面白さなんです。
だって私たちはそうやって『LOST』を楽しんだじゃないですか。謎解きに没頭し、数字についてググり、“何を意味するのか” を突き止めようとしたのです。
今ならネタバレできますよ。第1話で、みんなが一斉にティーカップを掲げるところで既にヒントがあります。リン・イーの腕に注目してみてください。そこにグリッチを加えたので、バグが出ています。明らかにデジタルなものが(船で)動いているんです。そんなのがもう10、11あります(笑)あちこちに仕込んだのですが、まだ誰も発見していないようですね。
* 大西洋にある三角形の海域で海難事故の多発で知られている
「1899」シーズン1は現在Netflixで配信中。
作品ページ・予告編は▶︎こちらから