2022年1月にデビューした Netflixのオリジナル超常現象サスペンスシリーズ「アーカイブ81」が、シーズン2へ戻ってこないことが分かった。
具体的なキャンセル理由は明らかになっていないが、米Deadlineによると、Netflixは更新を判断する指標として視聴率とコストに重点を置いていることから、同番組は計画よりも数値を満たしていない可能性があったと指摘している。
「アーカイブ81」は2022年最初の主力作品として、配信直後から週間視聴率TOP10を入りを果たし、一時的に米国のランキングでは第1位を獲得した。映画批評サイトRottenTomatoesでは87%、IMDbでは7.4 の高スコアを出すなど、批評家や視聴者の双方から好意的な評価を得ており今回のキャンセルは意外な結果となっている。
もう少し数字を掘り下げてみると、Netflix Top 10サイトの発表では、配信開始から最初の3週間で1億2947万時間視聴されたことが分かっている。2週目でピークを迎え、3週目になると最大で50%減の落ち込みをみせている。この推移は『カウボーイビバップ』と同様の落ち込み方である。
週間期間 | 視聴時間(M) | 順位 | TOP10入り回数 |
---|---|---|---|
2022年1月9日~2022年1月16日 | 22,220,000 | 7 | 1 |
2022年1月16日~2022年1月23日 | 70,980,000 (+219%) | 2 | 2 |
2022年1月23日~2022年1月30日 | 36,270,000 (-49%) | 3 | 3 |
米国での視聴時間もそれに比例し、第1週から第2週にかけて視聴が大きく伸び、3週目で半減していることがわかる。(ニールセン調べ )
- 1月16日週:8位/3億2900万分視聴
- 1月23日週:2位/10億3500万分視聴
- 1月30日週:8位/4億6200万分視聴
このように「アーカイブ81」のような新しい番組が、複数のシーズンの発注を受けるケースは少なく、特定の要件をクリアした場合にのみ更新が実現される。それには、視聴率、スティッキネス(※粘着性:何人が番組を最後まで視聴したか)などの要素が含まれる。
番組の制作者は、『シーズン1では語りきれなかったストーリーがたくさんある』と、シーズン2に向けてさらなる計画を立てていたことを Varietyのインタビューで語っていたが、残念ながら彼らの構想は実現されないまま幕を閉じることとなった。