ベネディクト・カンバーバッチが、英国のスパイ小説『三十九階段』を現代版にアレンジしたリミテッド・シリーズ「39ステップス」(原題:The 39 Steps)の主演を務めることが分かった。
■名だたるクリエイターが集結!
メガホンを取るのは、エミー賞にノミネートされたエドワード・ベルガー監督だ。高い評価を受けたTVシリーズ『パトリック・メルローズ』を手掛け、カンバーバッチとはこの作品で再タッグが実現。また、近日公開予定の第一次世界大戦のNetflixドラマ『All Quite On the Western Front(原題)』の監督にも抜擢されている。
脚本は、オスカー受賞作『レヴェナント 蘇えりし者』や、『ミッドナイト・スカイ』、現在進行中のタランティーノ監督による『スター・トレック』プロジェクトの執筆で知られるマーク・L・スミスが担当する予定だ。
さらに、主演のカンバーバッチは、プロデューサーのアダム・アクランド(『パトリック・メルローズ』『モーリタニアン 黒塗りの記録』)と、制作会社サニーマーチのもと、シリーズの製作総指揮を務める。
■Netflix版は現代を舞台にアクション満載!
…その前に、小説『三十九階段』について紹介
同シリーズの原作は、スコットランドの作家ジョン・バカンが1915年に発表したスパイ小説『三十九階段』に基づいている。(この小説は『リチャード・ハネー』シリーズ全5作の1作目にあたる)これまで何本も映像化されてきたが、最も有名なのは1935年公開のヒッチコック監督よる映画『三十九夜』だろう。その後、1959年、1978年、2008年…と映画化が続き、2013年にはスコットランドのThe Story Mechanics社によってゲーム化もされてきた。
小説の簡単なあらすじは以下のとおり。
たまたま知り合った男が殺されたことから、世界大戦勃発の危機をはらむ国際スパイ団の陰謀に巻き込まれてしまった平凡な青年リチャード・ハネーの姿を描く。
スパイ集団のみならず警察からも追われる羽目になったハネーは、〈三十九階段〉という謎の言葉だけを頼りに陰謀の謎解きにも果敢に立ち向かっていく─。
さて、Netflixのドラマ版はカンバーバッチ主演となり、彼の出世作であるBBC『Sherlock/シャーロック』のように、現代で起きている出来事を題材に再構築されたストーリーになるという。当然、場所や名前も今の時代に合わせて変更される。
公式ログラインはこちら。
同シリーズは、古典小説を現代にリバイバルした刺激的でアクション満載の陰謀スリラーだ。
平凡な男リチャード・ハネー(ベネディクト・カンバーバッチ)が、世界の秩序を元に戻すため大陰謀に加担していく姿を描いている。手がかりは「三十九階段」という謎の言葉だけ。果たしてハネーは阻止することができるのか─?!
■キャスト情報
キャストは主演のベネディクト・カンバーバッチのみ発表されている。彼は、自分の意思に反して陰謀に巻き込まれる男、リチャード・ハネーを演じる。
このキャラクターは、自分の安全よりも国の利益を優先する愛国心の強い男と説明されている。そして勇敢であり大胆、プレッシャーに強く冷静だ。変装したりアクセントを変えたりと、別人になることも朝飯前。まさに、シャーロック・ホームズとジェームズ・ボンドを合わせたような人物だ。
■制作状況
米Deadlineによると、2021年7月にプリプロダクションに入ったと報じられており、撮影は2022年5月よりヨーロッパで開始される予定だという。
■リリース情報
詳細は明らかになっていないが、エピソードは“6話以上”(各60分)の構成で進められている。
また、限定シリーズとして注文されているものの、主人公のリチャード・ハネーは小説『三十九階段』以降も、4冊の小説に登場することから、成功すれば更なるシーズンの更新が期待できるだろう。
リリース日は現在未定。2022年の制作開始を考えると、2023年に到着する可能性が高い。
続報をお待ちください!
[Picture Source]All Rights Reserved. Copyright What’s on Netflix 2018-2021.
▼小説が気になる方はチェック