防寒着を準備せよ！──Netflixは、熱烈な支持を集めた北極圏コメディ「ここが世界の最北端」（原題：North of North）のシーズン2 制作を発表した。

このニュースは2025年4月30日にNetflix公式Instagramが解禁したもので、主人公のシアヤを演じるアンナ・ランブも歓喜のコメントを寄せている。

『シーズン2更新の連絡を受けた時、私の心はあり得ないほど爆発したわ！アイスコーブに戻るのが待ちきれない！』

さらに米映画批評サイトRotten Tomatoes では、批評家から100％のスコアを叩き出す異例の高評価で話題を呼んでいる。『ランブがカリスマ性溢れる演技を披露』『先住民文化の独自性、胸を打つ成長物語、魅力的なアンサンブルが融合するイッキ見したくなる楽しさ』『美しい舞台設定と主演の魅力で居心地の良い甘美なショー』と評す、概ね好意的なレビューが並んでいる。

ちなみにランブは今回の演技で、ゴッサムTVアワードにノミネートされたばかりだ。（授賞式は6月2日に開催）

シリーズの更新を聞いた彼女のリアクションは以下からチェック！

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同シリーズは、クリエイターのステイシー・アグロック・マクドナルド（『Qanurli』『The Grizzlies』）とアレシア・アルナクク＝バリル（『Angry Inuk』、『The Grizzlies』）が共同制作を務めた全8話からなるシットコムで、2025年4月10日に配信開始した。製作総指揮には、ミランダ・ドゥ・ペンシエ、アーニャ・アダムズ、スーザン・コイン、ギャリー・キャンベルが名を連ねている。

シーズン1の旅路では、アイスコーブで暮らすイヌイット族のシアヤが “あるべき自分” を見つける過程を描き、その成長物語は多くの視聴者に共感と感動を与えた。

制作者が重要視したのは北極圏の視聴者

シーズン1は、27ヶ国でグローバルTOP10入りを果たす大ヒットを記録した。『もちろん世界中の視聴者へ向けて作ったが、根源的にはイヌイット族のために制作した』と共同クリエイターのマクドナルドは説明する。

『イヌイットの人々に“自分たちが正しく描かれている”、“コミュニティに誠実に向き合っている” と感じて欲しかった。イカルイトだけでなくイヌイット・ヌナンガット全域から届いた温かい反響には心底安堵している』とCBCで心境を吐露。

Netflix初のカナダ発オリジナルシリーズとして、カナダ放送協会（CBC）とアボリジニ人民テレビネットワーク（APTN）と共同制作されたこのビッグ・プロジェクトは、カナダ・ヌナブト準州イカルイトで撮影された。キャスティングからクラフトに至るまで『信憑性』を最優先し、地元住民によるエキストラや研修生を多数起用したという。地元の才能や資源を活用することは、ロジスティックな挑戦でありシリーズの独自性にも極めて重要であることが証明された。

ソロモン・アワ市長は『イカルイトの経済効果に加え、視聴者に北極圏の美しさを味わってもらえる』と多くの反響があったことを報告。自らもラザロ役で出演し、『テレビで見た！あなたの言葉に感動した！』と多くの人に声をかけられたことを明かしている。

キャストには、アンナ・ランブ (シアヤ役)、マイカ・ハーパー (二ーヴィー役)、ジェイ・ライアン (アリステア役)、ブレーデン・クラーク (クーク役)、メアリー・リン・ライスカブ (ヘレン役)、ゾルガ・カウナク (ミリー役)、ベイリー・ポーチン (コリン役)、ヌターク・ドリーン・シモンズ (エリサペ役)、キーラ・ベル・クーパー (ブン役)、ケリー・ウィリアム (ティン役)、ダン・ジャノット (オリヴィエ役)、ターニャ・タガク (ヌリアユク役) らが出演。

シーズン2への続投が期待されている。