2024年6月27日にデビューしたイギリス発のSFドラマ「Supacell/スーパセル」は、早くも続編を望む声が殺到している。それもそのはず、多くの謎を残したままクリフハンガーで幕を閉じ、視聴者は完全に消化不良なのである。
─シーズン2は正式に更新されたのだろうか?
これまでに判明している最新情報は以下のとおり。
■「スーパセル」シーズン2 更新状況
残念ながら続編についてNetflixから正式な声明は出ていない。
RadioTimesによると、シリーズのショーランナーであるラップマンは「この番組が始まるにあたって、僕はいつもみんなにシーズン1は“バットマン・ビギンズ”のようなものだと言っていた。これはまだ序章に過ぎないんだ」と語り、続編への意欲を明かしている。
「彼らの正体を知るには、この先の展開を見届ける必要がある」
通常、更新の可否は番組の成功と視聴率に基づいて行われるため1〜3ヶ月間は待たなければならない。
もし更新が決定した場合、シーズン1の撮影期間が7ヶ月というスピーディーな進行であったことから、シーズン2も同様に期待できるだろう。
■シーズン2のキャスト続投予想
これについてはまだ時期尚早だが、主要キャスト全員が戻ってくることが期待されている。そして新しいキャラクターの登場も可能性大だ。
─シーズン 2 に登場するキャストは?
想定されるのは以下のとおり。
- マイケル 役(トシン・コール)
- テイザー 役(ジョシュ・テデク)
- サブリナ 役(ナディーン・ミルズ)
- アンドレ 役(エリック・コフィ=アブレファ)
- ロドニー 役(カルヴィン・デンバ)
- ディオンヌ 役(アデラヨ・アデダヨ)
- シャーリーン 役(レイシア・オジョ)
- レイ 役(エディ・マーサン)
- スパッド 役(ジャコモ・マンシーニ)
- ガブリエル 役(マイケル・サラミ)
- ジョン 役(トラヴィス・ジェイ)
- ヴェロニカ 役(ヤスミン・モネ・プリンス)
■ラップマンがこだわった“黒人のヒーロー”
この物語は、思いがけずスーパーパワーを身につけた平凡な5人の男女を描いている。彼らの共通点は1つだけ…それは、全員が南ロンドンに暮らす黒人だということだ。
ショーランナーのラップマンは、本作を皮切りにイギリス人黒人に焦点を当てたSF番組が増えていくことへ期待を膨らませている。
ラップマンは、2019年の映画『ブルー・ストーリー』で脚本・監督を務めたが、このSFというジャンルがこれまで黒人クリエイターにとってあまり機会を与えられてこなかったことをRadioTimesで説明している。
「英国の番組を振り返ってみると…特にSFは─・・とにかくたくさんあるわけではない。それに黒人のキャストが出演しているものを見たことがあるだろうか?」
続けて、「英国を離れ米国へ行くと、『ブラックパンサー』を思い浮かべるだろう。それから『ブラックライトニング』もね。でも正直…そこで終わりなんだ。なぜ黒人はSFの世界に入れないんだ?ってね」と思いを吐露。
「だから番組が成功し、これが始まりに過ぎないことを望んでいる。続くことを祈ってるよ」と付け加えた。
番組を完走した視聴者であれば、これまでとはひと味違う“ヒーローもの”と感じたに違いない。
ラップマンによれば番組のアイデアが生まれたのは「より実生活に根ざしたスーパーヒーローのドラマを見たかったから」だと説明している。
「もし自分があのパワーを手に入れたらなら…スパンデックスを着て、顔を隠して、橋が崩れ落ちるのを止めに行こうとは思わないだろ?その前に、さっさと金を手に入れて、めちゃくちゃな人生を整理しないとって。解決しなきゃいけないことが多いはずだし、現にそんなことをする人を見たことがない。慈善事業はまず自分の家庭からだ。それがスーパセル。誰も世界を救おうとはしていない。みんなそれぞれ自分の問題や悩みを抱えていて、それに対処しようと必死だ。スーパーヒーローになろうなんて誰も考えていない、僕が観たかったのはそういう番組なんだ」
「Supacell/スーパセル」シーズン2の続報をお待ちくさい!
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