ピットブルとテイラー・スウィフトの名曲をインストゥルメンタルに乗せて…シーズン3のサウンドトラックを飾ったのは何の曲─?
ペネロペ(ニコラ・コクラン)が “壁の花” から注目の的へと変貌を遂げるように、シーズン3のオーケストラ・カバーは嫌いな奴へのディス曲として人気を博した『abcdefu』by GAYLE (ゲイル) で幕を開ける─。
さらにはビリー・アイリッシュ、テイラー・スウィフトといったブリジャートンの世界観にシームレスに溶け込むコンテンポラリーなヒットメーカーたちが大復活を遂げるのだ…!
EPISODE 1
“abcdefu”
(Gayle) by Vitula
今シーズンの幕開けにふさわしい登場曲と評するのは、音楽監督のジャスティン・カンプス。「ゲイル自身かなりワルだと思うね。彼女のパフォーマンスを見たことがある人なら分かると思うけど、“abcdefu”がかかるとみんなが叫んでエネルギーが漲ってくる。あの曲想のように、ペネロペ自身の強さ、そして内に秘めた思いやエネルギーを集め爆発させたい願望を如実に反映している」
EPISODE 2
“Dynamite”
(BTS) by Vitamin String Quartet
舞踏会のシークエンスでかかる曲だ。カンプスは「ダンサーたちが振り付けをするのにぴったり。ノリのいい洒落た曲なので選んだ」と説明している。
“Jealous”
(Nick Jonas) by Shimmer
「文字通り、ペネロペが求婚者のひとりと楽しそうに話しているのをコリンが発見したときに流れる曲で、少しの嫉妬を表している」とカンプスは言う。「妻のお気に入りの曲のひとつ」という裏話も明かしている。
EPISODE 3
“Cheap Thrills”
(Sia) by Vitamin String Quartet
この曲は、イノベーション・ボールと呼ばれる未来的な花箱が印象的な舞踏会で流れる。まさに門出にふさわしいオープニングだ。
“Happier Than Ever”
(Billie Eilish) by Vitamin String Quartet
ダンスにぴったりの“Happier Than Ever”は、テーマ的にも特別な瞬間で起用された。ペネロペがデブリング卿と踊るのを見たコリンが、自分の気持ちを打ち明けようと勇気を振り絞るシーンだ。
EPISODE 4
“Snow on the Beach”
(Taylor Swift and Lana Del Rey) by Atwood Quartet
「この曲の使用許可を出してくれて、すごく興奮したことを覚えてるよ」とカンプスは話す。「コリンがついに何かを決断し、ダンスを中断してでもペネロペと話すという衝動的なことをするんだ。驚きを隠せないペネロペは、とにかく自分の身に起こっていることが信じられない…そんな心情を描いたのがこの曲」
“Give Me Everything – Stripped Down”
(Pitbull) by Archer Marsh
原作ファン待望の“馬車のシーン”、つまりペネロピとコリンが初めて親密になるシーンで流れる曲だ。「普段耳にするカバー曲のサウンドからは少し外れているかもね。原曲がポップでバンガーのような曲だから。2人の感情が爆発して、ついに沸点に到達する瞬間を表している」と最高のカタルシスを与えてくれるだろうと付け加えている。
EPISODE 5
“POV”
(Ariana Grande) by Strings from Paris
カンプスは言う。「今シーズンは、復帰勢のアーティストを何人か起用したよ。それに異論はないだろう?」
“POV” はペネロペとコリンが初めて愛し合うシーンで、「とても官能的でデリケートなシーン」であるため、「感情や起こっていることすべての針に糸を通すような適切な曲が必要だった」と説明。文字通り感情的で心に響く愛を表現している。
EPISODE 6
“Thunder”
(Imagine Dragons) by Thomas Mercier
カバー曲選びのプロセスは、脚本を読み、各シーズンのテーマを把握することから始まる。「過去の曲の中から作品に使えそうな曲、そして現在のヒット曲の中から意味ありげな曲を考え始めるんだ」とカンプスは語る。
“Confident”
(Demi Lovato) by Archer Marsh
ピットブルのカバーを手がけたArcher Marshが、“Boss Bitch(ボスビッチ)”でフロアを沸かしたデミ・ロヴァートの曲をアレンジしている。
EPISODE 7
“Yellow”
(Coldplay) by Vitamin String Quartet
実はこの“Yellow”に関してはコリン(ルーク・ニュートン)自身が熱望したものだという。
“You Belong with Me”
(Taylor Swift) by Duomo
可愛らしい新婚さんがスポットライトを浴び、ロマンティックなお祝いのダンスを披露することになったとき…スウィフトの名曲がウェディング・ブレックファストで流れる。
EPISODE 8
“Lights (Stripped Down)”
(Ellie Goulding) by Archer Marsh
フェザリントン姉妹主催の舞踏会でプレイされる楽しくてヒッピーなサウンドだ。
“All I Want”
(Tori Kelly) by Kris Bowers
バワーズはオリジナル曲 “All I Want” のオーケストラver. を作曲しており、この曲は9度グラミー賞にノミネートされたロジェ・チャハイド(ドージャ・キャットの “Kiss Me More”)、ウェスリー・シンガーマン(ジェニファー・ロペスの “Butterfly”)、テイラー・デクスター(Jojiの “Die for You”)、ニコール・コーエン(メーガン・トレイナーの “Sensitive”)によって書き下ろされた。シンガーのトリー・ケリーは、5月13日に開催されたワールド・プレミアでこの新曲を初披露した。