ロマンティックなドイツ発の歴史ドラマ「皇妃エリザベート」(原題:Die Kaiserin/英題:The Empress)が、2022年9月29日よりNetflixで配信開始される。
『ブリジャートン家』『ザ・クラウン』ファンは必見!新シーズンを待つ間、この甘美な物語はきっと心の穴を埋めてくれるでしょう。
主人公となるのは、オーストリアで最も美しく、“シシィ”の愛称で知られる皇妃エリザベート。16歳でハプスブルク家に嫁いだエリザベートが、伝統と戦い、愛と自由を求め運命に翻弄される、若かりし頃を描いた作品だ。
ドイツ出身のカタリーナ・アイセンが脚本・ショーランナーを担い、共同執筆者として、ベルント・ラング、ジャンナ・マリア・ナンツィク、レナ・スタールが名を連ねている。
メガホンを取るのは、『ドイツ1986年』のフロリアン・コッセンと、『タートオルト』のカトリン・ゲビーが共同監督を務めている。
■権力闘争や陰謀、宮廷の厳しいしきたりによって、二人の愛は試練にさらされる…
オーストリア皇帝フランツと出会い、恋に落ちた反抗心の強いエリザベート(シシィ)。燃えあがった恋の炎は誰にも消せはしない…しかしこの時はまだ、ウィーン宮廷の権力構造を根底から覆すことになるとは知る由もなかった。
結婚式の後、若き皇后は自分を守るため、権力に執着する君主である姑ゾフィーや、王の座を手に入れようと(そしてシシィまでも!)もくろむフランツの弟マキシと対立することに。
そんな中、ハプスブルク帝国の国境では敵軍が陣を張り、ウィーンの人々は、皇帝に抗議して立ち上がる。
─エリザベートは、誰を信頼するべきか、そして真の皇后となり人々の希望の存在となるために、いったいどれほどの対価を払わなくてはならないのかを見極めなくてはならない…。
■エリザベート・フォン・ヴィッテルスバッハとはどんな人物?
エリザベート・フォン・ヴィッテルスバッハは、皇帝フランツ・ヨーゼフの妻であり、オーストリア=ハンガリー帝国の皇后である。
1837年12月24日、クリスマスイヴに誕生
バイエルン王家のヴィッテルスバッハ家に生まれたエリザベートは、16歳でフランツと結婚。すぐにハプスブルク家の宮廷生活に順応しなければならなかったが、それは彼女にとっては不本意なことであった。
姑からの圧迫
オーストリア皇后として在位していた初期の頃、義母である大公妃ゾフィーと対立していた。ゾフィーは皇后が4人の子供を育てるには若すぎると考え、孫の世話を一手に引き受けたのである。夫に抗議した甲斐あって、エリザベートは娘たちと過ごす時間を取り戻し、やがて旅行することも許されるようになった。
しかし悲運にも、旅先のブダペストで長女のソフィー王女が高熱と下痢に見舞われ亡くなると、その全責任をエリザベートに向けられた。
ソフィーの死は、彼女の精神状態に生涯影響を与えることになる。決して非情な性格ではなかったが、残された子供たちに対して母性を欠いた態度をとり続け、次第に引きこもって暮らすようになった。余生は、娘の姿をかたどったブレスレットを身につけ、居室には肖像画を飾っていたという。
自由への渇望
宮廷生活から逃れ自分を取り戻すため、エリザベートはしばしばハンガリーを訪れ人々と親密な交流を深めた。この関係は1867年の二重帝国の実現につながり、オーストリア=ハンガリー帝国が成立する陰の推進者の役割を果たした。
エリザベートは憂鬱な宮廷生活から抜け出し、晩年を旅に費やしている。しかし1898年9月10日、スイスのジュネーブを訪れた際、イタリアの無政府主義者に暗殺されその生涯を閉じた。
■キャスト・登場人物
主役の皇妃エリザベートを演じるのは、トルコ系ドイツ人女優のデヴリム・リングナウで、これがNetflixデビュー作となる。ドイツでは『Carmilla』のカーミラ役や『Auerhaus』の出演で知られている。
皇帝フランツ・ヨーゼフを演じるのは、新人俳優のフィリップ・フロワッサン。ミュンヘン出身のフロワッサンは、2021年のNetflixオリジナル作品『ブラック・アイランド』出演で一躍有名になった。
その他メインキャスト(写真左から)
- 皇帝フランツの母である 大公妃ゾフィー 役:メリカ・フォルタン
- 皇帝フランツの弟 マクシミリアン 役:ヨハネス・ヌスバウム
- 皇后エリザベートの姉 ヘレーネ 役:エリーザ・シュロット
- エリザベートの母親 ルドヴィカ 役:ヨルディス・トリーベル
- アパフィ女伯爵 役:アルミラ・バグリアチック
■リリース情報
「皇妃エリザベート」シーズン1は全6話のエピソード構成で、2022年9月29日よりNetflixで独占配信開始。
作品ページ・予告編は▶︎こちらから