ティム・ミラーとデヴィッド・フィンチャー製作総指揮で贈る、エミー賞受賞アニメーション・アンソロジー「ラブ、デス&ロボット」が再始動!2022年5月20日よりシーズン3がNetflixで配信開始される。
同シリーズは、“愛と死” をテーマに、多彩な監督、作家、アニメーターが集結し、SF、ホラー、ファンタジーなどの短編アニメーションを制作している。各エピソードは、ダークなドラマからド派手なアクション・コメディまで、スタイルもトーンも実にバラバラである。
3作目に突入するが、前シーズンを鑑賞していなくても問題なし。順番に観る必要もなし。このエピソードガイドを参考に、その日の気分に合わせて選ぶのもいいかもしれない。お気に入りの作品が見つかったら、ここに記載されているクリエイターの名前とSNSをチェックしてみてはいかがでしょう。
EP. 1
ロボットトリオ: 出口戦略
Three Robots: Exit Strategies
- 監督:パトリック・オズボーン
- 脚本:ジョン・スコルジー
- スタジオ:Blow Studio
これはシリーズ初の〈続編〉にあたるため、シーズン1のEp.1『ロボット・トリオ』を押さえておくといいだろう。今回は、人間が世界の終末を生き残るためのあらゆる手段にフォーカスを当てている。サバイバリストや宇宙を飛んだ億万長者たちへの、辛辣なセリフにも注目だ。
EP. 2
最悪な航海
Bad Traveling
- 監督:デヴィッド・フィンチャー
- 脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー(原作はニール・アッシャーによる短編小説)
- スタジオ:ブラー・スタジオ
デヴィッド・フィンチャーによる初のアニメーション作品で注目度は大きい。帆船を襲う謎のモンスターと船員たちが対峙する物語で、反乱、裏切りなどが描かれていく。フィンチャーは、本シリーズの共同制作者ティム・ミラーと協力し、モーションキャプチャーを用いた撮影に挑んでいる。
EP. 3
死者の声
The Very Pulse of the Machine
- 監督:エミリー・ディーン
- 脚本:フィリップ・ゲラット(原作はマイクル・スワンウィックによる短編小説)
- スタジオ:ポリゴン・ピクチュアズ
マイケル・スワンウィックが1998年に発表したヒューゴー賞受賞作の映像化だ。木星の衛星イオに取り残され、負傷を抱えた宇宙飛行士を描く。監督は、サイケデリックなアーティストとして知られるメビウスの作品にインスパイアされており、手描きの背景とCGのキャラクターをミックスした手法を取り入れている。
EP. 4
小さな黙示録
Night of the Mini Dead
死者が蘇り地球を蹂躙(じゅうりん) するという、全ジャンルの要素を凝縮したようなショートアニメ。実写とCGアニメーションを交えながら、ミニチュア化した世界をティルトシフトレンズ(アオリ撮影を可能にするレンズ)を用いて撮影している。墓地でのセックスから始まり、ゾンビの大群を撃退する人間…。まあ無茶苦茶な話だ。
EP. 5
絶体絶命部隊
Kill Team Kill
- 監督:ジェニファー・ユー・ネルソン
- 脚本:フィリップ・ゲラット(原作はジャスティン・コーツによる短編小説)
- スタジオ:ティットマウス
ネルソンは『カンフー・パンダ2』『カンフー・パンダ3』の監督として有名だが、本作は決して家族向けとは言えない。CIAが開発した殺人マシンを阻止しようとする兵士たちを描いたもので、テストステロンがドバドバ出るエピソードだ。グラミー賞受賞のDJ、Skrillex(スクリレックス)による愉快な楽曲が流れるクレジットも見逃せない!
EP. 6
巣
Swarm
- 監督:ティム・ミラー
- 脚本:ティム・ミラー(原作はブルース・スターリングによる短編小説)
- スタジオ:ブラー・スタジオ
ゲーム『スタークラフト』や小説『エンダーのゲーム』のファンなら、この不穏で哲学的なエピソードは要チェックだ。これは、古代の昆虫型エイリアンを研究する科学者を描いた物語。モーションキャプチャーとCGアニメーションが、神秘的で非日常な世界へと引き込んでいく…。
EP. 7
メイソンとネズミ
Mason’s Rats
- 監督:カルロス・スティーヴンス
- 脚本:ジョー・アバクロンビー(原作はニール・アッシャーによる短編小説)
- スタジオ:Axis Studios
農作物を盗むネズミが道具を使い始めたことに気づき、次々と危険な害虫駆除に手を染める農人を描いている。監督は『ブレイブハート』や『グラディエーター』のような長編戦争モノをギュッとまとめ、血生臭いながらもどこか心温まるエピソードを実現させた。変化に適応することを学び、思いがけないところにコミュニティの輪が広がっていることを教えてくれる物語である。
EP. 8
地下に眠りしもの
In Vaulted Halls Entombed
- 監督:ジェローム・チェン
- 脚本:フィリップ・ゲラット(原作はアラン・バクスターによる短編小説)
- スタジオ:ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス
アフガニスタンの山岳地帯で、救助活動中の米軍特殊部隊が古代の怪物に遭遇する話。クモが苦手な人は要注意!!! でも、コズミックホラーのジャンルが好きなら観る価値あり。映像はモーションキャプチャーとアンリアルエンジン(3Dゲーム制作に使用)を駆使してリアルな演出を生み出している。
EP. 9
彼女の声
Jibaro
- 監督:アルベルト・ミエルゴ
- 脚本:アルベルト・ミエルゴ
- スタジオ:Pinkman.TV
シーズン1のEp.8『目撃者』でエミー賞を受賞した、スペインの映像作家ミエルゴの新作だ。耳の聞こえない騎士が死をもたらす黄金の妖婦に出会うという、セリフのない物語を再び手掛けている。視覚的効果を探るため、カリフォルニア、ワシントン、オレゴンの森をドライブしながら絵コンテを仕上げたという。手書きの2Dペイントと3Dモデリングを採用するほか、振付師と協力しながら女性の動きを作り出している。
[Source Images] ©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.
「ラブ、デス&ロボット」シーズン3は、2022年5月20日よりNetflixで独占配信開始!
作品ページ・予告編は▶︎こちらから