「タイラー・ヘンリーの死後の世界」に癒される人続出中…!─タイラーはどのようにして死者と会話するのか?


タイラー・ヘンリーが初めて自分が霊媒師であることを知ったのは、わずか10歳のときだった。『(その体験の)ほとんどがまだ起こっていない記憶のようでした。』Tudumの取材で当時を振り返っている。

ある日、タイラーは祖母が亡くなったように感じて目を覚ましたそうだ。この不思議な感覚を母親に打ち明けると、程なくして父親から電話があり祖母が亡くなったことを知らされたという。

タイラーは幼い頃に自分の能力を知ったが、それを磨くには10年以上、何千回もの霊視を必要とした。このドキュメンタリーシリーズ「タイラー・ヘンリーの死後の世界」では、世界が目に見えるものだけではないこと、そして愛する人たちが亡くなった後も、完全に消えてしまうわけではないことを証明していく。タイラーの才能と共に生きることの意味について考え、自身のルーツを探る台本なしの番組だ。

26歳のタイラーは依頼人の側に座り、絵を描き始め、あの世にいる人から受け取ったメッセージを伝えていく─。
しかし、これらのメッセージを受信すると、実際のところどのように動作するのだろうか?

『死者が歩き回ってるようには見えないんですよ。』と彼は言う。『もしそう見えるなら私の仕事はもっと楽になるはずなのに!』

以下ではタイラー自身が、死者とどのように交信しているのかを紐解いている。そのプロセスは、あなたが思っているよりもずっと前から始まっているのだ。


視の前

[Source Images] ©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.

偏見をコントロールするために、タイラーは依頼人について “何も知らないこと” が重要だと述べている。そのほとんどが行き先を明かされないまま、アシスタントのヘザーが送り出しているという。

しかし、セッションの約45分前になると依頼人の『印象』を受け始めてくるそうだ。この印象はさまざまな形で現れる。あの世から受け取ろうとしている人物の感覚であったり、故人と何らかの関係がある身体的な感覚…。タイラーは、このような印象を感じ取ることを『頭の中に歌がこびりついているようなもの』と例えている。その印象は常に重要であり『たとえ一対一で相手を読み取るのに苦労していても、車の中で伝わってきた印象が何よりも頼りになることがよくあります。』と明かした。


視の最中

[Source Images] ©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.

タイラーは集中するためにノートに走り書きし始める。この瞑想的なプロセスは、霊視の力を『オンとオフ』に切り替える方法であると語る。10代の頃、友人と電話で話しているときに何気なく落書きをしているうちに、このコツを覚えたのだという。集中力を高めるのはむしろ“繰り返し”であると。『実は神学における多くの側面にも、それが見られるんです。ほとんどのスピリチュアリティや宗教には、人々が心を開いたり繋がったりできるような繰り返しの側面があるのです。』彼は例として、ロザリオ(珠状の祈りの用具)を使い繰り返し唱えるカトリックの慣習を挙げている。

それにしても霊視の間、タイラーは実際どのように向こう側からのメッセージを受け取っているのだろうか。簡単に説明すると『第六感が、他の五感を使ってコミュニケーションをとる』と表現している。交信中は、故人があの世から伝えようとしている視覚、音、感情、時には味や匂いまでも受け取ることができると言うのだ。時には、愛する人がどのように死んだか物理的な感覚として、印象が伝わってくることもあるという。『自分の記憶に似ているような感覚になります。実際には他人の記憶なのですが』タイラー曰く、心象風景として伝わってくることもあるそうだ。このように受け取った感覚を、依頼人にとって納得できる鑑定へと変換するのが、彼の仕事だ。

タイラーと死後の世界のつながりを強めるために、依頼人は故人とゆかりのある持ち物を渡している。これはサイコメトリーと呼ばれる手法だ。通常、物体に秘められた“記憶”を読み取るものであるが、タイラー自身、それがどのように作用するかよく分かっていないという。『エネルギーが物体につながっているのか、それともエネルギーが霊視している人につながり、物体が所有者の声を聞くために思い出させる役割を果たしているのか、今の段階ではよくわからないんです。』と彼は話す。『私は後者なのかなと思ってますよ』と付け加えた。


視の後

[Source Images] ©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.

霊視の終了を見分ける方法はひとつではない。タイラーによると、自分も依頼人も『単にそれを感じるだけ』だと言う。

ときに、霊視後 “意味のある偶然” と呼ぶものでコミュニケーションをとることがある。例えば、第8話でタイラーが里帰りした際に鑑定した、チャイナタウンに住む夫婦。鑑定中、火に近づかないようにと警告したが、その24時間後 放火犯により博物館は全焼してしまったのだ。『あの建物は1世紀もの間、一度も火災が起こることなく構えていたのに、私が帰省したときにちょうど燃え尽きてしまいました。』と当時を振り返る。『そのタイミングこそ、すべてシンクロしているのです』

何千回もの霊視を行ってきたタイラーだが、“あるレベル” になるとこれまで交信した出来事を純粋に思い出すことがあるという。『夜、枕に頭を置くと、私は6年前に霊視した依頼人をふと思い出す時があります。』と明かす。『彼らの物語に耳を傾けたことで、自分も一緒にその思いを全部持ち歩いているのだと思います。』と心境を述べている。


「タイラー・ヘンリーの死後の世界」シーズン1はNetflixで2022年3月11日より独占配信中!

作品ページ・予告編は▶︎こちらから

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