Netflixのコメディ×ドラマの組み合わせは決して視聴者の期待を裏切らない。この秋、新たに加わるオリジナル・シリーズ「まさに人生は」(原題:On The Verge)は、まさに “がけっぷち”に立つ4人の女性が、心温まる言葉で綴る大人のためのコメディだ。
同シリーズは、主演の一人であるジュリー・デルピー(『パリ、恋人たちの2日間』『恋人までの距離』)が脚本と制作を手掛け、ミカエル・ジェンティル、ローレーヌ・ヘフトラーがプロデュースを務めている。
ロサンゼルスを舞台に40代の女友達4人が、家庭や恋、仕事の悩みを分かち合い共に中年の危機を乗り越える姿は、Netflixの『スイート・マグノリアス』や『アザーフッド 私の人生』の世界観を彷彿とさせるだろう。そして身近でつい共感してしまうストーリーにきっと心動かされるはずだ。
■人生の後半戦に乾杯!
若い頃を懐かしんでる暇はない!中年の危機に向き合いながらも今の自分にふさわしい新しさを求めよう、そんな情熱や思いが込められた物語の主人公は、シェフ、シングルマザー、資産家の娘、求職中の主婦4人。
何の共通点もないように見える4人の友人たちが強く結びつき、笑いあり、感動あり、愛らしさありのカルテットを形成している。
彼女らはそれぞれ人生の危機的状況にあり日々の悩みを共有している。しかし、自分の価値観や信念を体現しようとすると、家族や友人からの批判やいくともの壁に直面するもの…。
作者のデルピーは、このシリーズを通して世界中の女性たちに “人生は50歳で終わるものではない” ことを伝えたかったという。
『50歳を過ぎてもやるべきこと探求すべきことはたくさんあります。タブーを破ることが彼女たちの使命なのです。今日のハリウッドにおける最大のタブーの一つが年齢差別です。このシリーズでは、40代のキャストがどのように人生を謳歌し、チャンスを最大限に活かすのかを教えてくれる…これはきっとすべての人のお手本になるでしょう。』
■母であること…そして
仕事と母親業の狭間で、罪悪感やジレンマを抱えながら生きる女たち。
ショーランナーたちは、最も誇り高く困難な瞬間を描いた『“Motherhood”(母であること)』という重要でわかりやすいテーマを選んでいる。
そこに紐づくのが支援制度のあり方だ。
特にアメリカでは、ほとんどの女性が『母であること』と『キャリア』のどちらかを選ばなければならない岐路に立たされる。もちろん、仕事をしながら子育てを両立する女性も多いが、その難しさから状況は厳しくなる一方だ。
対するフランス人女性の場合は、キャリアの選択肢やスキルアップに関して充実したサポートシステムを持っているため、国と社会全体が『子どもを育てやすい環境』を作り出している。
このように劇中ではアメリカやフランスの視点を揶揄し、今日のリアルな社会的背景に基づくエピソードが散りばめている。
そして、宗教、政治、教育、人種など様々なテーマも取り入れ、シリーズのトーンは、コメディ、ドラマ、犠牲、罪悪感、感動の集大成。各キャラクターの視点で楽しめるのも魅力となっている。
■クレイジーな世界を生き抜く女たち!キャスト・キャラクター情報
ロサンゼルスを舞台にしながらも、キャストにはジュリー・デルピーやアレクシア・ランドーのフランス人女優が出演。フランス的な特徴を捉えたキャラクターの演出にも注目だ。
ジュスティーヌ 役 フランス人シェフで、10代の息子と失業中の夫を持つ ─────────── ジュリー・デルピー 出演作:『恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』 *本作では脚本、制作、監督を務めている | |
アン 役 資産家の娘で服飾デザイナー ─────────── エリザベス・シュー 出演作:『ベスト・キッド』『コブラ会』『ザ・ボーイズ』 | |
ヤスミン 役 専業主婦で仕事に復帰しようと職を探す ─────────── サラ・ジョーンズ 出演作:『マリッジ・ストーリー』『天下無敵のジェシカ・ジェームズ』 | |
エル 役 父親の違う3人の子供を持つシングルマザー ─────────── アレクシア・ランドー 出演作:『ニューヨーク、恋人たちの2日間』『パリ、恋人たちの2日間』 *本作で共同脚本を担当している |
サブキャストたち
- マチュー・ドゥミ
- トロイ・ギャリティ
- ティム・シャープ
- ジョヴァンニ・リビシ
■リリース情報
同シリーズは、フランスの有料TV局Canal+とNetflixで共同で制作されたコメディドラマ。
「まさに人生は」は全12話(各30分)のエピソード構成で、2021年9月7日よりNetflixにて世界独占配信される。
作品ページ・予告編は▶︎こちらから