Netflix、次世代の女性クリエイター育成に向けた投資強化へ


Netflixは、クリエイティブ向け創造支援基金を新たに創設することを発表した。このプログラムは、より多様なクリエイターを育成するため今後5年にわたり年間2000万ドルを投資し、最初の500万ドルは世界中の新進気鋭の女性クリエイターの発掘・訓練およびワークプレイスメント (有償型就業体験) の提供を支援するため使われる。

具体的には、志のある女性脚本家や女性プロデューサーを対象に外部とのパートナーシップおよびNetflixの特別プログラムを通して、彼らに企画の持ち込み方についてのワークショップや、制作現場を直に経験できる実地訓練などを行うものだ。

現在、以下のような女性向けプログラムの支援を予定。

  • Collectif 50/50: フランスに拠点を置くさまざまな年齢層・経歴の意欲的なクリエイターを対象とした、1年間のメンターシッププログラム。業界のリーダー30名によるマスタークラスも実施される。
  • Into the Wild: ドイツ各地の映画学校で学んだ女性映画制作者を対象とした、1年間のメンターシッププログラム。参加者はワークショップで脚本執筆を学び、プログラムを終える頃には、ミュンヘン国際映画祭やマックス・オフュルス映画祭といったドイツの有名映画祭に企画の提案を行う。
  • Women in Post:  NetflixとCanadian Academy Directors Program for Womenが新たに提供する8ヵ月間のプログラム。カナダ全国の女性クリエイターを対象に、ポストプロダクション分野のメンターシップやトレーニングを実施する。
  • Narrative Short Film Incubator for Women of Color: 全米ラテンアメリカ系独立プロデューサー協会が、ラテンアメリカ系や有色人種の女性を対象に実施している養成プログラム。プログラム専用の基金や制作支援、メンターシップを通じて短編映画の制作をサポートする。

これまでNetflixは、 メキシコ先住民族として初のアカデミー賞女優賞候補、初の韓国人女性主演のスタンドアップスペシャル、初の黒人女性監督スーパーヒーロー映画、スタジオと包括契約を結んだ初のトランスジェンダー女性など、女性にとって数々の”史上初”が実現されてきた。

Netflixは国際女性デー(3/8)を機に、これまでエンターテインメント業界で道を切り拓いてくれた女性たちに感謝の意を込めて特別動画を公開している。

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