Netflixは、オリジナルシリーズの「ザ・クラウン」や「セックス・エデュケーション」などの世界的な成功を受け、英国での制作予算を10億ドルに倍増したと米Varietyが報じた。
COVID-19 感染拡大の影響により人気ドラマ「ウィッチャー」のシーズン2制作が二度も中断されるなど依然として厳しい年が続いている中、英国ではこの制作予算を50タイトル以上の番組に当てるという。
Netflixの広報担当者は『英国はNetflixにとって非常に重要な市場であり、英国のクリエイティブ産業へ多くの投資をすることは嬉しく思っている』と述べ、『今後もあらゆるジャンルへのコンテンツ投資を継続し、英国の制作やクリエイティブな才能を長年サポートしていきたい』と付け加えた。
Netflix U.K.の制作予算は米国に次いで2番目となり、ヨーロッパの中では最大だ。昨年、ロンドン郊外のシェパートン・スタジオに巨大な制作拠点を設立し、多額の投資をしている。ディズニーがパインウッド・スタジオ(@イギリス・バッキンガムシャー) で同様の契約を結んでいることを考えると、制作スタジオがロンドン周辺であることは貴重である一方で、Netflixの占有は米国の映画会社などがイギリスで制作する際最適な場所を提供できないことを意味し、望ましくない波及効果をもたらす可能性がある。