Netflixが、『チェンソーマン』『呪術廻戦』などで知られるアニメスタジオMAPPAとの戦略的パートナーシップ締結を発表した。
制作からグローバル配信、さらにはIP展開までを視野に入れた連携を強化し、MAPPA制作の新作アニメを世界190以上の国と地域に向けて独占配信する。日本のアニメスタジオの主体性を核とした、新たな制作・ビジネスモデルの確立を目指すとのこと。
今回の提携では、ストーリー開発段階からグッズ展開までを含む包括的なプロジェクトを推進し、すでに複数の新規アニメ企画が進行しているという。
MAPPAはこれまで、従来の制作委員会モデルにとらわれず、スタジオ主導によるIP開発やビジネス展開に積極的に取り組んできた。『チェンソーマン』では制作スタジオが主体となった展開を行い、『呪術廻戦』では世界的なヒットを記録するなど、日本発アニメの国際的な評価を大きく押し上げてきた。
Netflixは、こうしたMAPPAの企画思想と自立性に共感し、長期的な伴走を決めたとしている。
Netflixによれば、現在全世界のメンバーの50%以上、約3億人がアニメを視聴しており、過去5年間でアニメ視聴は3倍に拡大した。日本発アニメが一部のジャンルに留まらず、グローバルなメインカルチャーへと成長していることを裏付ける数字だ。
両社はこれまでも『賭ケグルイ双』や『らんま1/2』などの作品を通じて協業してきたが、今回の提携により、その関係はさらに深化する。今後はMAPPA制作アニメをNetflixで世界同時配信し、地域差なくリアルタイムで作品を楽しめる環境を整える方針だ。

MAPPA代表取締役社長の大塚学は、『クリエイティブとビジネスの両面で自立したスタジオである』という同社の理念に基づく提携であると説明。企画開発から視聴者へのリーチ、関連ビジネスに至るまで、スタジオが主体的に責任を持つ時代が来ているとの認識を示した。
一方、Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆も、MAPPAを『これまでにない表現や挑戦を成し遂げてきたスタジオ』と評価。Netflixのグローバルな配信力とMAPPAの独創性を掛け合わせ、アニメ表現の可能性をさらに広げていく考えを強調した。
日本発アニメの存在感が世界で高まる中、NetflixとMAPPAの協業深化は、スタジオ主体型の新たなモデルを示す試金石となりそうだ。創造性とビジネスを両立させた取り組みが、次世代のアニメ制作のスタンダードとなるか。両社の動向に注目が集まる。
*Netflixで見られるMAPPA作品の特設ページ:http://netflix.com/mappa






