ベンジャミン・カロン監督による新作サスペンス「それでも夜は訪れる」(原題:Night Always Comes)が、2025年8月15日よりNetflixで独占配信される。
主演はエミー賞・アカデミー賞ノミネート女優ヴァネッサ・カービー。迫りくる時間の中で、ひとりの女性が家族の未来と自らの生存を懸けて戦う姿を描く。
静かなる英雄譚─監督が語る物語の核心

『この映画が探ろうとしているのは、生き残りと犠牲、そして“静かな英雄”という考え方だ』カロン監督はTudum語る。つまり表立った栄光ではなく、陰で耐えたり犠牲を払ったりする勇気であると訴えている。物語の中心となる問いは、『人はどのようにして安全を得るのか、そしてその選択にどんな重みがあるのか』というものであると。
カービー演じるリネットは、限られた時間の中で家族の家を守ろうと奔走する。カロン監督とは、Netflixの英国王室が舞台のドラマ『ザ・クラウン』で仕事をした経歴があり本作は待望の再会作だ。彼女は主演だけでなくプロデューサーとしても深く作品に携わっている。
一夜に凝縮されたサバイバル
「それでも夜は訪れる」は、家族の未来を象徴する“家”を守るため、あらゆる危険を顧みずに行動するリネットの姿を追う。彼女は一夜の危険な冒険を通じて、自らの暗い過去と向き合わなければならない。

『リネットにとって家というものは単なる建物じゃなく、“安心・拠り所”の象徴なんだ。その象徴に強く突き動かされている』とカロンは説明。
『だが彼女はそれを手にする資格がないのではと怯えている。その不安を振り切るかのように衝動的に走り続けているんだ』
豪華キャストが集結!
主演のヴァネッサ・カービーのほか、以下の実力派キャストが顔を揃える。

▲写真左から
- ヴァネッサ・カービー(『ザ・クラウン』『私というパズル』『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』)
- ジェニファー・ジェイソン・リー(『ヘイトフル・エイト』『FARGO/ファーゴ』)
- ザック・ゴッツァーゲン(『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』)
- ステファン・ジェームス(『ビール・ストリートの恋人たち』)

▲写真左から
- ジュリア・フォックス(『アンカット・ダイヤモンド』)
- イーライ・ロス(『イングロリアス・バスターズ』)
- ランドール・パーク(『いつかはマイ・ベイビー』『ワンダヴィジョン』)
- マイケル・ケリー(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』)
物語のベースはウィリー・ヴラウティンの小説にあり
本作はウィリー・ヴラウティンによる2021年に発表した小説『The Night Always Comes(原題)』を原作としている。

『小説の登場人物たちの感情が、映画化する上での指針になった』とカロン監督は振り返る。映画では緊迫感と勢いが増し、観客はリネットの痛みや裏切り、希望を身近に感じられる作品へ…。物語は完全に彼女を中心に据えたキャラクター主導のスリラーとなっている。
また撮影地となるポートランドの街自体を “ひとつの登場人物” として描くことで、差し押さえられた建物と高級住宅地の対比が、リネットの抱える危機を映し出している。
舞台となった都市ポートランド
「それでも夜は訪れる」の撮影はアメリカ・オレゴン州ポートランドで行われた。街の陰影が作品に独特のリアリティを与えている。
リネットがたどる一夜の行方は…映画「それでも夜は訪れる」は2025年8月15日よりNetflixで独占配信開始。
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