今度はSFに超能力?!「ロシアン・ドール」シーズン2 について分かっていること(キャスト、プロット、リリース情報)


エミー賞受賞シリーズが帰ってきた!デビューから3年という長い月日を経て、「ロシアン・ドール」シーズン2が、2022年4月20日よりNetflixで配信開始される。

同シリーズは、“タイムループ”というサブジャンルに新たな息吹をもたらし、配信開始から数年経った現在も、多くの視聴者や批評家から絶賛を浴びている。

▲米映画評論サイト『ロッテン・トマト』の批評家スコアは驚愕の98%!!

正直、完成度の高い結末になぜ手を加えなければならないのか?と思う人もいるだろう。ショーランナーのナターシャ・リオンはReutersでこう答えている。『(シーズン2では)母レノラとナディアの関係をもっと深く掘り下げ、母娘の絆を探ります。ナディアがなぜあのような人間なのか、何に悩み、どう乗り越えようとしているのかに注目して欲しい』と語っている。

新シーズンがいよいよ目前に迫った今、ここではシーズン1のおさらい、見どころやキャスト情報について一挙紹介!


シーズン1では何が起こった?

シーズン間が3年も開いては、すっかりストーリーを忘れた視聴者も多いのでは。以下では前作で何が起きたのか要点を簡単にまとめている。(※ネタバレ含む)

わらない誕生日

ナディアは36歳の誕生日、タクシーに轢かれて即死する。だが死の直後、彼女は再び友人たちが集う誕生会(厳密にいえば会場のトイレ)に舞戻り、既視感を覚えつつも自分がタイムループしていることに気づかないままパーティーを楽しんだ。
しかし今度は半ば強制的に川の中に落ちて死亡。再びトイレで目を覚ますのだった…。この時からナディアは、なぜ同じ日を繰り返すのか原因を突き止めようと動き出す。するとエレベーターで出会ったアランが、同じくタイムループにはまっていることを知る。

ランのループ

ループが始まる前、アランは恋人とロマンチックな休暇を過ごしておりプロポーズを決心していた。しかし彼女のアパートに到着したところで別れを告げられる。
そう、アランはナディアと出会うまで、自分がどのように死んだのか覚えていなかったのだ。もともとアランは規則正しい生活やルーチンを好む男で、人生最悪の日であるにもかかわらず、ループが彼にとって心地よいものになるのには時間は掛からなかった。のちに、ナディアと死の関連性やパターンを探っていると、屋上から飛び降り自殺を図ったことを知るのだった。

ラウマの克服

ナディアとアランはそれぞれ問題を抱え、それに向き合わなければならない。35歳で母親を自殺で亡くしたナディアにとって、36歳を迎えることは恐怖以外の何者でもない。ナディアの幼少期は決していい環境で育ったとはいえなかった。その後、母親のセラピストであるルースが親権を得た直後に母親が死んだため、ナディアはずっと自分を責め続けていた。さらに、この罪悪感は元彼のジョンとの関係にも影響を及ぼしている。彼の娘ルーシーに会うことを何度も拒んでいたのだ。ナディアがループから抜け出すためには、まず母の死が自分の責任ではないことを認め、そしてルーシーに会うことだった。

イムループからの脱出

問題を克服した2人は、再び死に、待ち合わせ場所のデリに向かう。しかし声をかけてもお互いがお互いを認識していないのだ。アランはナディアがタクシーに轢かれないように、ナディアは酔ったアランが自殺しないように、それぞれ自分の置かれた時間軸で見守ることを余儀なくされる。
そして彼らの使命が成功したとき、2つの時間軸は収束し、再び自由に生きる姿がそこにあった…。

このように死を繰り返すタイムループから無事脱出したナディアとアラン。しかしシーズン2で、またも時代をまたぐ新しい旅に出るのだった─!


あれから4年後…ナディアに降りかかる死よりも最悪な運命

[Picture] ©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.

今シーズンの「ロシアン・ドール」はユーモラスかつSF的な視点で贈る、実存的存在意義がテーマだ。

物語は、ナディアが40歳の誕生日を迎える数日前に始まる─。

舞台は治安の悪さで知られるマンハッタンの地下鉄。タイムトンネルの入り口があることに気づいたナディアとアランは、初めは時代も世代も越えた無限に広がる冒険だと捉えていたものの、やがて想像以上の異常事態に陥る。

一緒に抜け出す方法を探るため、まずは自分たちの過去に踏み込まなければならない…。それはエンドレスに続く死よりも、さらに厄介な運命だった。

アランは地下鉄の駅でパラレルワールドの存在について考える
ナディアはあるポイントについて指摘する
ナディアは、とある友人から力を借りることに

[Picture] ©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.


変幻自在の演技を誇るナターシャ・リオンが戻ってくる!

シーズン1の出演者の多くは続投予定だ。そして、ナディアと深く関わりのある新キャストも登場。『シッツ・クリーク』のアレクシス役で知られるアニー・マーフィや、『第9地区』の主演 シャールト・コプリーチェズ役 に加わる。

インキャスト一覧

ナディア 役
NY育ちのゲームデザイナー
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ナターシャ・リオン
Natasha Lyonne
出演作:『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』『アメリカン・パイ』
アラン 役
タイムループをきっかけにナディアと親しくなる
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チャーリー・バーネット
Charlie Barnett
出演作:『シカゴ・ファイアー』『ARROW/アロー』『メン・イン・ブラック3』
マキシン
ナディアの親友
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グレタ・リー
Greta Lee
出演作:『ザ・モーニングショー』『ガールズ』『New Girl ~ダサかわ女子と三銃士』
ルース 役
セラピストでナディアの後見人
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エリザベス・アシュレイ
Elizabeth Ashley
出演作:『大いなる野望』『オーシャンズ8』『ハピネス』
リジー 役
ナディアの親友でアーティスト
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レベッカ・ヘンダーソン
Rebecca Henderson
出演作:『令嬢アンナの真実』『独身女の禁酒ライフ』『ウエストワールド』
????
観てからのお楽しみ!
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アニー・マーフィ
Annie Murphy
出演作:『シッツ・クリーク』『くたばれケビン!』『マーダーヴィル』
ホース 役
ミステリアスなホームレス
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ブレンダン・セクストン三世
Brendan Sexton III
出演作:『ドント・ブリーズ2』『ボーイズ・ドント・クライ』『エンパイア レコード』
レノラ 役
ナディアの母親
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クロエ・セヴィニー
Chloë Sevigny
出演作:『ボーイズ・ドント・クライ』『ビッグ・ラブ』『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』

リリース情報

「ロシアン・ドール」(原題:Russian Doll)シーズン2は、全7話のエピソード構成で、2022年4月20日よりNetflixで配信開始する。

制作は当初2020年に開始される予定だったが、世界的パンデミックの影響で大幅に後ろ倒しとなった。

作品ページ・予告編は▶︎こちらから


シーズン3は制作される?

現時点で、Netflixはシーズン3の制作について声明を出していない。

しかし数年前に時間を巻き戻すと、本作の主演で製作総指揮としても参加しているナターシャ・リヨンヌ自身が『この番組はもともと3つのシーズンとして企画された』gizmodoに語っている。シーズン2が成功を収めれば、続編の発表は近い将来聞けることでしょう。

続報をお楽しみに!

▲左から:シンディ・ホランド(Netflix副社長)、製作総指揮を務めたエイミー・ポーラー、ナターシャ・リオン、レスリー・ヘッドランド(Photo by Astrid Stawiarz/Getty Images for Netflix)

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