2021年11月17日にデビューした実写版「カウボーイビバップ」が、配信開始からわずか3週間で打ち切りの烙印を押されてしまった。
これは9日にThe Hollywood Reporter が発表したもので、配信前から話題をさらっていたにもかかわらず視聴者には受け入れられなかったこと、そして十分な視聴率を獲得できなかったことが大きな要因であると報じている。
■「カウボーイビバップ」のTOP10データ
キャンセルされた理由はすべて視聴率に起因している。少し数字を掘り下げてみましょう。
NetflixのTOP10リストは、世界中で何がトレンドになっているかを毎日見ることができる。
「カウボーイビバップ」に関しては、出足の遅いスタートとなり最初の週末には順位を上げたものの、その後急激に低下した。12月9日の時点で世界中のNetflixのTOP10からほとんど脱落してしまい、上記チャートからわかるように、他の新番組の登場に押され観客が離れていくという劇的な落ち込みに直面している。
米国では2日間首位の座を獲得し“TV番組TOP10” に19日間ランクインしたがその後脱落。英国は14日間ランクインしていたようだ。これは経過観測に過ぎないが、Netflixは通常、番組を更新する指標としていくつかの地域で約30日のTOP10入りを果たす必要があると言われている。
しかし視聴者数が充分に獲得できなかったことだけが要因ではないようだ。批評家とファンの両方から散々な評価であったかは言うまでもなく、ショーランナーが “選択”したストーリーは多くの物議を醸した。(ネタバレになるが)ジュリアを最後に悪役にしたり、冒頭からエドを登場させなかったことは、かなり不評であり誰もが好まない決断であった。これは最終的にNetflixが下した決定に大きな影響を与えている。
このニュースが流れた後、メインキャストの3人はそれぞれ異なる反応を示しファンをがっかりさせた。
主人公のジョン・チョーはGIFを投稿し、“i’m OK” と呼びかけた。
ムスタファ・シャキールは、アニメの動画を投稿しキャラクターに別れを告げている。
一方で、面白い反応を見せたのはビールジョッキで乾杯している二人の画像をInstagramに投稿したダニエラ・ピネダ。割れたジョッキは始まったばかりの出来事がすぐに終わってしまい、混乱していることを表す皮肉を込めた一枚だ。