ケーブルテレビとNetflixがサービス提携 —年度内に全国50局拡大へ


日本法人Netflixと日本ケーブルテレビ連盟は2020年6月11日より、Netflixが配信する映画やTVドラマシリーズを多くの視聴者へ提供することを目的にサービス提携することを発表した。同サービスは年度内には全国50局の展開を予定している。

内容は、Netflixを視聴可能なケーブルテレビ局のセットトップボックスを利用すると、簡単に家のテレビで視聴できるようになるというものだ。新たに作成したNetflixのアカウントで、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスでも同じように作品を視聴できる。

また、ケーブルテレビ業界の共通 ID 連携基盤「ケーブル ID プラットフォーム」を活用すると、月額料金をケーブルテレビの料金とまとめて支払うことができ利便性も向上する。

日本ケーブルテレビ連盟企画部次長の仲見氏は、「ケーブルテレビを取巻く競争環境は大きく変化し、インターネットを介して多くの情報、映像、コンテンツが流通する時代となっている。とりわけ日本国内で最も勢いのある事業者がNetflixであり、利用者からもケーブルテレビ局によるワンストップでのNetflix サービスの提供を望む声が多く寄せられている。この声に応え日本ケーブルテレビ連盟が中心となりNetflixとの連携を実現した。利用者の満足度を飛躍的に上げられると期待する。」とコメントした。

Netflixビジネス・デベロップメント部門の下井氏は、「地域のケーブルテレビ局が提供するセットトップボックスとNetflixを同時に加入する事で、ワンストップで合算請求が可能となる。より身近なサービスとして全国津々浦々のお客様に素晴らしいエンターテインメントをお届けできれば」と述べた。

11日以降、北海道、東北、信越、東海地区の6 社がNetflixの提供を開始する予定。本年度上期中に25社程度、年度末には計50社程度まで局数を拡大していく。

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