Netflixは、ソウル郊外の坡州市(パジュ市)と漣川郡(ヨンチョン郡) の2箇所に新たな製作スタジオを設立し、韓国オリジナルコンテンツへのさらなる進出を発表した。
新拠点はそれぞれ、サムスンスタジオ(@坡州市) が総面積約7,000平方メートルの3つのスタジオをリースし、STUDIO 139(@漣川郡)が総面積約9,000平方メートルの6つのスタジオとサポートスペースをリースする。
2015年から2020年にかけ韓国コンテンツへの投資額は7億ドルに達し、80本以上の番組が韓国で制作された。この追加投資はオリジナル作品をより充実させサポートし、韓国のクリエイティブエコシステムに対するNetflixの投資拡大を示す事例のひとつといえる。
そして昨年発表された韓国版『ペーパー・ハウス』の新プロジェクトはこの新施設で撮影されることが確認されている。
Netflixのスタジオ・オペレーション担当副社長エイミー・ラインハルトは、今回の拠点拡張について次のように述べている。
Netflixは、韓国映画やシリーズだけでなく“韓国”への投資を強化していくことに興奮している。この新しいスタジオができたことで、Netflixにはこれまで以上に韓国の素晴らしいコンテンツが増えていくでしょう。そして韓国のクリエイターやの才能溢れる専門家たちに仕事を提供することができる。
■世界から注目を集める韓国ドラマ
素晴らしいストーリーは場所を選ばず愛される。最近配信された『Sweet Home -俺と世界の絶望-』は米国、カナダ、フランス、ドイツ、カタール、アラブ首長国連邦、インドを中心にハマる視聴者が続出し話題を呼んだ。一方で、『キングダム』『ザ・キング: 永遠の君主』『スタートアップ: 夢の扉』『サイコだけど大丈夫』の韓国ドラマは、香港、タイ、インド、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、日本などで最も人気を集めたシリーズとなった。
2021年以降も多彩なラインナップを揃えており、『Move To Heaven』『Kingdom: Ashin of the North』『The Silent Sea』『Squid Game』『Hellbound』『All of Us are Dead』『D.P.』など現在制作中のビッグタイトルに期待が寄せられている。さらにNetflixは数年にわたるCJ ENMやスタジオドラゴン、JTBC局とのコンテンツ提携を通じ、最高のクリエイターたちを世界に発信していく意向もみせている。