『ピーキー・ブラインダーズ』は、実在したギャングをモチーフにバーミンガムの裏社会を牛耳るシェルビー家の栄光と闇を描いた人気シリーズだ。
全6シーズンにわたる激しい抗争と濃密な人間ドラマを経て、物語はついに映画へと展開する──。
シリーズ初の映画化となる「ピーキー・ブラインダーズ: 不滅の男」(原題:The Peaky Blinders: The Immortal Man)は、2026年3月20日よりNetflixで配信開始。


舞台は1940年のバーミンガム。第二次世界大戦による混乱の中、自ら隠居生活を送っていたトミー・シェルビーは再び元の世界へと駆り立てられ、かつてないほど破滅的な審判を突きつけられることになる。
そんな本作の魅力を支えているのが、個性際立つキャラクターたち。
ここでは、シェルビー家を中心に物語を動かす主要人物をまとめて紹介する。
■ピーキー・ブラインダーズとは何者か?

ピーキー・ブラインダーズに登場するシェルビー家──それは、イングランド・バーミンガムを牛耳る“裏社会の王族”とも言える存在だ。
物語の幕開けは1919年。街にはセックス、ドラッグ、暴力が蔓延し、その混沌の中心にいるのがピーキー・ブラインダーズを率いるシェルビー家である。
当初、彼らの主な稼ぎは競馬の八百長だったがやがて密造酒の密輸や政府関係者への恐喝へと、そのビジネスは急速に拡大していく。
物語を通して、シェルビー家は数々の敵対勢力と激しく衝突する。中でも、バーミンガム・ボーイズや、イタリア系犯罪組織シャングレッタ家との抗争は熾烈を極める。さらに、ファミリーのトップであるトミー・シェルビー(キリアン・マーフィ)は、その卓越した話術で政界にも進出。国会議員としてファシズム勢力と対峙していく。


ピーキー・ブラインダーズの男たちは、短く刈り込んだ髪に、スリーピースのツイードスーツという洗練された装いが特徴。そしてトレードマークのハンチング帽には、刃物が仕込まれているとも言われている。
彼らの行きつけは、荒くれ者たちが集うパブ “ギャリソン”。移動には馬を使うことも多く、そのスタイルもまた彼らの象徴だ。
だが、この一族の本質は単なるギャングではない。
その内側には、複雑に絡み合った人間関係と濃密なドラマが渦巻いている──。
■キャスト・登場人物一覧 :野望に取り憑かれた者たち
ピーキー・ブラインダーズの裏側では、様々な人物たちの思惑が複雑に交錯している。主要人物を通して、この物語を形作る“顔ぶれ”を見ていこう。
■シェルビー家について知っておくべきことは?
シェルビー家は、深いトラウマと心の傷を抱えた一族だ。
トミーは第一次世界大戦に従軍し、部下とともに敵陣の地下にトンネルを掘り爆薬を仕掛けるという極めて危険な任務に従事していた。その過酷な任務の中で、彼らは弾薬も物資も尽きたまま見捨てられ、敵の到来を待ちながら『In the Bleak Midwinter』を歌っていたという。幸いにも敵は現れなかったが、トミーは後に『あれ以降の人生はすべて“おまけ”のようなものだ』と振り返っている。

ピーキー・ブラインダーズのリーダーとしてのトミーは、暴力的で執念深い一方、家族への強い忠誠心も併せ持つ。馬に対しては特別な愛情を抱き、またファシズムを激しく憎んでいる。実際、イギリス・ファシスト連合の創設者であるオズワルド・モーズリー(サム・クラフリン)の排除を図ったことからも、その姿勢は明らかだ。
さらに、息子デュークとの関係は比較的新しい。トミーが彼の存在を知ったのはシーズン6で、娘ルビーの死後のことだった。『娘を失い、息子を得た』──義妹のエスメ・リー(エイミー=フィオン・エドワーズ)はそう語り事実を突きつけた。

デュークは組織に加わるとすぐにその実力を証明する。密かに情報提供者として動いていたビリー・グレイドを殺害し、家族を裏切ったフィン・シェルビー(ハリー・カートン)を追放。『クソったれなピーキー・ブラインダーズの命令だ』と告げ、容赦なく切り捨てた。
■シーズン6を振り返る:一族の物語はどう終わったのか?
『ピーキー・ブラインダーズ』はシーズン6で、ついにトミーが限界へと追い込まれていく。
アイルランド共和軍に叔母のポリー(ヘレン・マックロリー)は殺害され、亡き妻グレースの記憶に苛まれる中、娘ルビーまでも失う。さらに不倫が発覚し、妻のリジー(ナターシャ・オキーフ)は息子チャールズ(ビリー・ジェンキンス)を連れて去っていった。追い打ちをかけるように、主治医のホルフォード医師(アナイリン・バーナード)からは余命わずかと宣告される。
さらに、いとこのマイケル・グレイ(フィン・コール)がトミーに牙を剥く。車に爆弾を仕掛けられるもトミーはそれを見抜き、腹心ジョニー・ドッグス(パッキー・リー)に車をすり替えさせることで危機を回避。最終的にマイケルを仕留めるのだった。

やがてトミーは家族から距離を置き、自ら命を絶つ決意を固める。だがその直前、幻影として現れたルビーに導かれ火を起こすよう促される。新聞紙に火をつけた彼は、ホルフォード医師が宿敵オズワルド・モーズリーと並ぶ写真を目にし、自らの診断が偽りだったことに気づく。
真実を知ったトミーは医師のもとへ向かうが、追い詰めたその瞬間…停戦の時を告げる鐘が鳴り響いた──。トミーらしからぬ選択ではあるが、引き金を引かず、その場を去るのだった。
そして物語は、トミーが馬にまたがり未知なる新章へと走り去る姿で幕を閉じる。
すべてを失い、なお前へ進むトミー・シェルビー。
その背中が向かう先にあるのは、終わりか、それとも新たな始まりか─。
映画「ピーキー・ブラインダーズ: 不滅の男」は2026年3月20日よりNetflixで独占配信開始。
作品ページ・予告編は▶︎こちらから
















