世界的音楽プロデューサーのサイモン・コーウェルが、再び“次のスター”探しに乗り出した。
Netflixの新ドキュメンタリーシリーズ「サイモン・コーウェル: Who’s The Next?」(原題:Simon Cowell: The Next Act)では、ロンドン、ダブリン、リヴァプールで行われた大規模オーディションの模様と、未来のボーイズバンド誕生までの過程が描かれる。
新たなボーイズバンド誕生への道

本作は、現在Netflixで配信中のドキュメンタリーシリーズ。コーウェルと音楽業界の仲間たちが、若き才能を求めて公開オーディションを敢行する。
1,000人を超える応募者の中から選ばれたのは、15歳から19歳までの16人。彼らは次のステージとしてマイアミへ向かい、グループとしての相性やハーモニー、スター性を試されることになる。
─マイアミ合宿で問われる“化学反応”
多くが初めてアメリカの地を踏む中、候補生たちは共同生活とレッスンを通じて、個の才能だけでなくチームとしての完成度を磨いていく。求められるのは歌唱力だけではない。ステージ上での存在感、個性、そして何よりも“グループとしての化学反応”だ。
果たして、コーウェルが手がけてきた成功グループの系譜に名を連ねる存在は生まれるのか─。
最終候補16人の中から選ばれた7人
厳しい選考を経て、特に高い評価を得た7人のメンバーを紹介。
🤫以下、ネタバレ注意🤫
当初、サイモン・コーウェルは4〜5人編成のボーイズバンドを想定していた。しかし選考を重ねる中で、それぞれが持つ個性と相互作用の可能性を前に判断は変わる。
最終的に彼が下した決断は、最終候補に残った7人全員にゴーサインを出すというものだった─。
デビュー直後に公開された初のミュージックビデオ

番組開始から間もなく、7人組ボーイズバンド〈December 10〉は早くも最初のミュージックビデオを公開した。楽曲はボーイズバンドNSYNC(イン・シンク)の代表曲『Bye Bye Bye』のカバー。撮影はロンドンの名門スタジオ、メトロポリス・スタジオで行われた。
番組名のローンチ日をそのままバンド名に冠し、わずか1週間足らずで映像作品を世に出す──そのスピード感は、彼らが“企画段階”ではなく、すでに実動するアーティストとして走り出していることを強く印象づけたのだ。
サイモンを支える音楽業界の精鋭たち

新バンド結成の裏側には、コーウェル一人だけではなく音楽業界の第一線で活躍してきた実力者たちの存在がある。審査や育成を担うのは以下の面々だ。
- サヴァン・コテチャ
ワン・ダイレクションをはじめ、アリアナ・グランデ、アッシャー、ブリトニー・スピアーズらに楽曲を提供。累計3億7,500万枚以上のセールスを誇る。 - カミル
グラミー受賞歴を持つシンガーソングライター兼プロデューサー。“若者の声”を担う存在として審査に参加する。 - ピート・ウォーターマン
音楽オーディション番組『ポップアイドル』の初期から番組を支えてきた重鎮であり、コーウェルの長年の盟友。 - ロバート “RAab” スティーヴンソン
ジャスティン・ティンバーレイクやリアーナらを指導してきたボーカルコーチ。7人にハーモニーと自信を叩き込む。 - ジュリアン・ブネッタ
ワン・ダイレクションやテディ・スウィムズと仕事を重ねてきた作曲家。マイアミ合宿終盤の重要な判断に関与する。 - ジェイソン “プー・ベア” ボイド
ジャスティン・ビーバー作品で知られるヒットメーカー。マイアミのレコーディング現場で彼らの可能性を引き出す。
“辛口審査員”の先にあるサイモン・コーウェルの真骨頂

2001年以降、『ポップアイドル』『アメリカン・アイドル』『Xファクター』『ブリテンズ・ゴット・タレント』など数々の音楽番組で審査員を務めてきたサイモン・コーウェル。
辛辣なコメントで知られる一方、その本質は“才能を見抜き、育て、世に送り出す” プロデューサー力にある。
彼が経営する制作会社Syco Entertainmentからは、ワン・ダイレクション、リトル・ミックス、フィフス・ハーモニーといった世界的グループが誕生してきた。
果たして〈December 10〉は、名だたる成功グループに続く存在となるのか。その答えへ至る道のりを、番組は克明に追っていく─。
才能、努力、そして運命が交差するドキュメンタリー番組「サイモン・コーウェル: Who’s The Next?」は全6話のエピソード構成で、2025年12月10日よりNetflixで独占配信開始。
作品ページ・予告編は▶︎こちらから













