Netflixで話題を呼んだ「ランサム・キャニオン」（原題：Ransom Canyon）が、待望のシーズン2へ帰ってくることが分かった。
既に米・ニューメキシコで撮影が進行中とのことで、今回はキャストの入れ替えやシーズン2の展開予想、配信時期の見通しまで、現在判明していることを総まとめしている。
打ち切りラッシュの荒波を乗り越え、奇跡のシーズン2へ復活！
今回の制作決定ニュースは、2025年4月17日の配信開始から考えるとやや時間を置いての発表となり、ファンの間では“まだか”という声が上がっていた。
実はこの更新、Netflixの近年の動向を踏まえると意外な判断でもあった。というのも、同時期に配信された同等の成績を持つタイトルの多くが打ち切りとなっていた中で、「ランサム・キャニオン」だけが続投を勝ち取ったからだ。
ショーランナー兼エグゼクティブプロデューサーを務めたエイプリル・ブレアは次のようにコメントしている。
Netflixが再びランサム・キャニオンの鞍に戻る準備ができたことに、これ以上の喜びはないわ。私たちのテキサス丘陵地帯の小さな世界には、まだ語られていない物語がたくさんあるの。ファンのみんな、また一緒に乗り込む準備をしておいて！
制作チームは、ジョー・ファッツィオ、エイプリル・G・ブレア、ケリー・ブレスリン、アダム・D・ミルチらが引き続き製作総指揮を担う。
ちなみにライタールームにおいては、正式な更新が発表される前から既に開設されていたという報道があった。シリーズが継続となった場合に備え、長期の制作空白を避ける狙いがあったとみられている。
そしてシーズン1の成績も見逃せない。これらの数字こそが続投を後押ししたと言える。
- 英語テレビ番組部門のTOP10入りは4週間継続！
- 視聴時間は1億8360万時間（約2330万視聴）
- 77ヶ国の地域で週間TOP10入り！（特に米・豪・アイルランドなどが上位）
- 米国における日別TOP10では29日間ランクインをキープ！
キャスト交代と新キャラクターの登場
今回、シーズン2の撮影開始と同時に新キャスト2名が発表された。
- ハイディ・グレイス・エンガーマン（『キャンディマン』）→ 一筋縄ではいかない存在感の強い女性・シドニー役
- ベン・ロブソン（『アニマル・キングダム』）→ クインの新たな恋の相手・オリバー役
一方、Deadlineの報道によると コリンズ親子を演じたオーエン・マッケン（デイビス役）とアンドリュー・ライナー（リード役）はシーズン2で降板が報じられている。
戻ってくる主要キャストは以下の通り。
- ジョシュ・デュアメル（スタテン）
- ミンカ・ケリー（クイン）
- ジェームズ・ブローリン（キャップ）
- リジー・グリーン（ローレン）
- ギャレット・ウェアリング（ルーカス）
- マリアンリー・テハーダ（エリー）
- ジャック・シューマカー（ヤンシー）
- ケイシー・W・ジョンソン（キット／シリーズレギュラー昇格）
- フィリップ・ウィンチェスター（ダン）
なお、地元ニューメキシコのエキストラ募集も複数実施されており、地域のミュージシャン枠のキャスティングも進行中だという。
シーズン2で物語はどんな展開を迎えるのか
シーズン2は、クインがニューヨーク・フィルハーモニーで半年間の活動を終え故郷に戻るところから始まる。彼女は経営するダンスホールが経済的に追い詰められる状況の中、自分の人生を立て直そうと奮闘する様子が描かれる。
一方、スタテンは父親とデイビス・コリンズの裏切りに打ちのめされていた。牧場の信託権を失う危機に追い込まれながらも、兄ランドールの死と向き合い、クインへの愛を再び見つめ直す…。土地と未来を守るための戦いに身を投じていくのだ。
エリーとヤンシーの関係にも試練が訪れる。ヤンシーの“妻”を名乗る女性が現れ、ふたりの絆は大きく揺らぐ。恋人同士のルーカスとローレンも、進学や怪我などの現実に直面することになるだろう。
シーズン1が “傷をえぐる物語” だったのに対し、シーズン2は “癒しと再生” がテーマ。愛・忠誠・土地への執着が、再び人々を試すことになる。
─コリンズ親子の離脱がもたらす影響
父子デイビス＆リードの不在は、物語に大きな変化をもたらすとみられている。
彼らはスタテンとの土地争い、そして高校生リードの成長という二重構造で物語を支えていた。両者が抜けることで、物語の中心にあった “カークランド家とコリンズ家の確執” が消滅する可能性が高い。
これにより、シリーズは新たな方向性へ舵を切ると予想され、前途したとおり土地争いではなく、個々の愛や癒しに焦点を当てた展開になるだろう。
舞台は同じでも、物語は次のステージへと進化する。
撮影スケジュールとロケ地情報
Netflixは9月中旬の撮影開始・2026年1月中旬のクランクアップを計画していたが、現時点では予定通り進行中だ。
撮影は再びニューメキシコ州アルバカーキを拠点に、サンタフェ、モーラ郡、サンミゲル、ラスベガス（米国）など周辺地域で行われている。シーズン全体の予算は推定5,000万〜7,000万ドルにのぼるという。
シーズン2の配信時期はいつ？
Netflixはまだ正式なリリース情報を発表していないが、撮影スケジュールを考慮すると、シーズン2の配信は2026年秋（9〜10月頃）になる見通しだ。
紅葉の季節にぴったりのドラマとして、再び“テキサスの風”がNetflixを吹き抜けることになるだろう。
TVシリーズ「ランサム・キャニオン」はNetflixで独占配信中。
作品ページ・予告編は▶︎こちらから
